「眉山 びざん」初日(明治座)


8月1日(土)は、明治座で、

眉山 びざん」
(原作:さだまさし、脚本:齋藤雅文、演出:栗山民也)

を観劇。

この日、初日。11時30分開演。

ロビー表示の上演時間は、

第一幕 1時間10分、幕間 30分、第二幕 1時間15分。


入場の際に、観光キャンペーンとして、徳島特産の「すだち」が配られた(実が2個入っている)が、これは初日だけかも知れない。


公演プログラム、1000円。

プログラムは、明治座中日劇場徳島市立文化センター となっているので、キャストも子役を含めて3会場共通なのでしょう。


出演の子役は・・・

亀山きらら: 小野緒芽・伊藤彩華 (ダブルキャスト)



伊藤彩華ちゃんは、はじめて見る名前(同姓同名の、かつて「ライオンキング」や「グッバイガール」などに出演した元ミュージカル子役とはちがう)。

小野緒芽ちゃんは、「大奥」、小林幸子特別公演「天勝物語」と、明治座公演の子役としてはすでにおなじみ(このブログでは、いわずと知れた名子役のひとり)。


2007年12月の「眉山」初演では、子役は、亀山きらら役のほかにも男の子と女の子が出ていて、病院での患者役や、霊山寺での親子連れの子ども役、阿波踊りのシーンの子ども、第二幕で河野咲子の幼少期のイメージで出演するなどしていた。
 →http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20071207/p1

が、今回の再演では、子どもの患者は、(河野龍子=宮本信子と同室の入院患者である)亀山きらら役だけになり、舞台終盤での河野咲子(黒谷友香)の幼少期役も、亀山きらら役の子が演じることになり、ワンステージに子役はひとりである。

また、初演のときは、15歳の河野咲子役(第一幕での回想)をミドルティーンの女の子が演じていたが、これは今回、(明治座アカデミー出身の)大人の俳優が演じている。


小野緒芽ちゃんが出るらしいというので、それなら初日、と当て込んでチケットを買っていたから(もし外したら、翌日も行くつもりで)、舞台が回って病室になって、小野緒芽ちゃんがベッドの上にいたときは、よろこばしいこと限りなしであった。

女性4人部屋の下手側、奥のベッドが亀山きらら。(別の病室の)入院患者カオル(中村ひろみ)が来て、きららと遊んでいる。ゲームやキツネのぬいぐるみや、シールで。

この第一幕の病室のシーンは、初日のきららが寝たときに(恵美子=阪田瑞穂が仕返しに来るとかいうので、じっさいは来ないが、きららが寝たふりをするところ)、ぬいぐるみがベッドから落ちた。手前のベッドの患者・相良(正司花江)が落ちたぬいぐるみを拾って、きららのベッドの足もとに投げたのだが、このとき、小野緒芽ちゃんは、ぬいぐるみを投げた相良に対して、ちゃんとリアクションの演技をした。なので、ぬいぐるみが落ちたのがハプニングだったのか、段取りどおりなのかが分からなかった。

次の出番は、第一幕の終わり近く、病院の中庭。同じパジャマ姿で、阿波踊りの練習などしている。

第二幕の病室の場では、退院するきらら。きららちゃんの病気は、アレルギーが原因の喘息のようである。

その次は、龍子の最期のシーンに、幼い咲子として登場する。カーテンコールにも出る。


亀山きらら(+幼い咲子)役の衣裳は、3パターン。カーテンコールでは、最初のパジャマ姿に戻る。


第一幕の霊山寺の場は、初演とはセットが異なり、見た目のちがいがはっきりしていた。子役が削られたなどの異同はあるが、芝居全体としては初演と変わらないので、私の感想も初演の初日を見たときとおおむね同じ。

ところで、第一幕の徳島南高校の場のセットには、「徳島南高校校歌」というのが掲げられているのだが、その校歌は『栗山民男 作曲 佐田正樹 作曲』となっている。演出家と原作者の名前をもじってあるのが面白いが、どちらも「作曲」で、作詞がないのは、なぞ(笑)。




(明治座の常連子役になりつつある)小野緒芽ちゃんには、「細雪」の悦子を演って欲しいと思う。あの役を、小野緒芽ちゃんでぜひ見たいものである…

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眉山」2回目の観劇。↓
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20090805/p2