こんにちはいっと6けんの「紙ひこうき」(高崎公演)


昨日(7月7日)放送の「こんにちはいっと6けん」(NHK総合、関東のみ)で、バレエノア「紙ひこうき」高崎公演の模様が紹介された。

 過去ログのこれ。→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20090701/p1


録画して見たが、バレエノアの活動紹介というよりも、約9分間のコーナー全てが「紙ひこうき」高崎公演のレポートになっていた。ファビアン・プリオヴィユ(振付)へのインタビュー、リハーサルの様子、高崎公演当日の映像のほかに、出演したダンサー3人(劇中でも使われているいじめの体験談を語ったというダンサーと、現役女子高校生のふたり)へのインタビューがあったのが見どころだった。

タイトルにもなっている、いじめをダンスにした「紙ひこうき」のシーンと、ふたりの女の子がずっと無表情で顔を見合わせたままレジャーシートを広げ、お弁当を食べ、片付け、帰って行くピクニックの場面。このふたつをクローズアップするたちで、構成されていた。

ピクニックのシーンは、友だちであるふたりの少女が「互いの信頼を疑っている状態を表現している」のだと、番組のナレーションは説明する。

世田谷パブリックシアター公演の雑感(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080831/p1)のなかで、このシーンを面白かったと私は書いたが・・・いつもいっしょにいる女の子ふたりが、鏡のように同じ動きをするまでにお互いを拘束している不自由さをえがきながら、行動を共にすることが何より大事になってしまう関係性を表現しているのだと思っていた。

コンテンポラリーダンスの解釈は、やはり、なかなかむずかしいものである(もちろん、観客には、舞台上のパフォーマンスを自分なりに受けとめる自由はある訳だが)。

紙ひこうきを折るダンサー(番組でインタビューした現役高校生のひとり)の、本番での表情をアップでとらえた映像が、よかった。


「紙ひこうき」動画
http://www.youtube.com/user/fab0073


「紙ひこうき」高崎公演は、昨年の彩の国さいたま芸術劇場(小ホール)や、世田谷パブリックシアター公演のようなステージではなく、会場のホールの舞台をそのまま使っての公演だった。一部ダンサーの出入りに、左右の脇花道も使用。

6月29日は、会場の高崎市文化会館に着いたのが、開演の8分前ぐらいで、思いがけず遅くなり、席が空いているかと心配したが(前売りは完売したと告知されていたので)、端のブロックにはけっこう空席もあり、問題なく座れた。

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「紙ひこうき」関連のログ
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/searchdiary?word=%BB%E6%A4%D2%A4%B3%A4%A6%A4%AD&type=detail