西本智実「くるみ割り人形」全曲


5月3日は、上野で本を買って、東銀座で歌舞伎公演の筋書を入手して折り返し、浅草橋から錦糸町を経由してティアラこうとうへ。バレエを見た。

途中で見つけたCDショップに立ち寄るものの、
熊川哲也くるみ割り人形」(→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20090502/p4)
は見つからない。ちっとも見当たらないので次第に腹が立って来たが、ふと気付くと、


西本智実 指揮 バレエ音楽くるみ割り人形」全曲(2枚組。キングレコード、3800円)

 演奏:日本フィルハーモニー交響楽団、合唱:新座少年少女合唱団


というのがあった。児童合唱が入っているし、あ、これでいいやと妥協して、購入。

2008年11月5日発売だったようである。同じCDで指揮者のポートレートブックが付いたものも4500円で出ているようだが、指揮者のミニ写真集は別にいらないので、3800円ので充分。じつをいえば、このCDを買ったことで、ようやく西本智実というひとが女性指揮者だと知った(イケメン男性指揮者なのかと思っていた)。

熊川哲也くるみ割り人形」は日本人の指揮者、日本のオーケストラでの全曲CDでめずらしいと思ったけれど、その前にすでにこの全曲CDが出ていた訳だ。しかも、同じレコード会社。

私が買った「くるみ割り人形」の全曲CDはこれが4つ目になるが、この西本智実指揮の「くるみ割り人形」は、聴いていてあまり面白くない。かなり人気のある(?)指揮者による演奏にしては、妙にオーソドックスではないか? オケピットで演奏する「くるみ割り人形」みたい。発表会での伴奏とかに使えたらよそさう(じっさいに使用可能かどうかについては、門外漢なので関知しないけれど)。


CDの解説が、読ませる。

たとえばこんなことも書いてある。『ホフマンの原作でヒロインのモデルになったマリーは13歳で夭折。少女の兄フリッツはのちに建築家になったという。

13歳で夭折、ということは、世俗にまみれることなく純粋なままにその儚き生を終えたのだろう。ヒロインに相応しく、美少女はまさに薄命なのね(美少女だったというのは、私の単なる思い込みだが)。


新座少年少女合唱団は、↓
http://www.geocities.jp/niiza_gassyou/

CDでは『合唱指導:望月秀夫』とクレジットされているから、CDでうたっているのは、シニアクラスのメンバーということになるのでしょうか。


ということで、やはり「熊川哲也くるみ割り人形」を買おう、という気持ちは、いまだ消えず。