新春浅草歌舞伎(浅草公会堂)の子役
1月浅草公会堂、新春浅草歌舞伎(1/3〜1/27)に出演の子役は、以下のよう。
[第1部]
新古演劇十種の内「土蜘」
太刀持音若: 小澤正憲・猪野凌太 (交互出演)
[第2部]
「一本刀土俵入」
お君: 谷口可純・須田あす美 (交互出演)
角兵衛獅子: 宇都宮嘉那・浅野加寿希 (交互出演)
角兵衛獅子: 明野響香・墨林朋花 (交互出演)
「土蜘」の子役は、太刀持音若しか出ていない。筋書を見る限り、石神実は四郎吾はいないし、番卒も配役にないから、あの場面はカットされているのかな…
「一本刀土俵入」のお君のひとり、須田あす美ちゃんは昨年の新橋演舞場でも演っているけれど、今月は歌舞伎座の禿と掛け持ちの模様。宇都宮嘉那ちゃんと浅野加寿希ちゃんも演舞場の角兵衛獅子だったが、浅野加寿希ちゃんは、1月の前半は、雷5656会館ときわホールもあるのだよね。
「一本刀土俵入」は、子守娘おてるが中村鶴松。もちろん、最初の「安孫子屋」に出て来る子守ではなくて、次の「利根の渡し」の場で、お蔦の子をおぶっていて、駒形茂兵衛とセリフのやり取りをする子守のほう。鶴松ちゃんの子守は、まだちょっと娘度不足。「ひとごろし」とかいう声は、なかなかよかったが。
この渡し場の子守娘は、船戸の弥八たちが茂兵衛を追って現れると、隠れるようにして様子を見ているのだが、その隠れる場所が昨年5月の演舞場の子守とはちがっていた。セットもちがうから、これは、播磨屋と中村屋でやり方がちがうのかな?(2004年に歌舞伎座で中村屋の茂兵衛をいちど見てはいるが、そこまで憶えていないや)
亀治郎丈(お蔦)と谷口可純ちゃん(娘お君)という並びは、「一本刀土俵入」以前に「袖萩祭文」の母子や「竜馬がゆく」の姉妹が記憶に新しく、既視感が生じるものだから、なんだか妙におもしろい。