春日部伝説・梅若(春日部市民文化会館)


今日、11月2日(日)は、春日部市民文化会館 大ホールへ、

「春日部伝説・梅若」という舞台を見に行った。


春日部市文化連合会による「第45回文化の祭典」で、プログラムの最後を飾る演目として上演されたもの。私は春日部市民ではないので詳しくは分かりませんが、「文化の祭典」というのは、毎年行なわれている同市内文化団体の発表ステージでしょうか。入場無料。

能の「隅田川」で知られる梅若丸伝説をもとに、その所縁の地とも伝えられる春日部の日・洋舞踊家箏曲家が合同で創作したオリジナルの舞台。上演時間は、25分ほど。


10月30日付の読売新聞(埼玉版)で紹介されたことで、知った。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20081029-OYT8T00764.htm

埼玉新聞でも紹介されていたようで、
http://www.saitama-np.co.jp/news10/29/08l.html

合わせて読むと、概要が掴める。


プログラム進行が速かったのか、「春日部伝説 梅若」は新聞で午後4時ごろからと案内されているので民謡のひとが3曲うたって少し時間をつなぎますということがあり、ホール内の時計で、3時54分ぐらいに「梅若」がはじまった。


舞台上手側で箏の生演奏。日本舞踊とモダンバレエが共演するステージは、日舞が梅若とその母のドラマ部分を舞踊劇仕立てで演じ、洋舞が川(波)や雪をはじめとする自然を表現して彩るという分担。
セリフは少しで、梅若が和歌を詠むのと、梅若塚を建てての供養の前に子どもたちが遊ぶ場面が付いて、その子どもらの遊ぶ声。

(新聞記事でも紹介されていた)梅若丸役の女の子、和歌を詠んだ梅若丸が死んでしまうところで、倒れたあと、すぐに目をつぶらずに、ゆっくり目を閉じたのが、よかった。

季節を表現する洋舞では、雪の踊りから一転、子どもたちの明るい群舞になる変化が効いていた。大勢の子どもたちがユニゾンで踊るのが、印象的。

梅若のお母さんが、もう少し踊る構成でもよかったかも知れない。


なお、作曲・演奏をした箏奏者・宮西希さんのブログに「梅若」のリハーサルの様子などが出ている。
http://kotist-nozomi.at.webry.info/
雰囲気が分かる。↓
http://kotist-nozomi.at.webry.info/200809/article_18.html


この作品では、下手側の脇花道の使用があっただけだが、会場の春日部市民文化会館 大ホールは、回り舞台があって迫りもあり、また、ロビーの座席表を見たところ客席内に花道を設置することも出来るようだ。

「春日部伝説・梅若」を見たあとは、文化会館となりにあるロビンソン百貨店に寄って、買い物をした。それにしても、春日部の地に降り立ったのは何年ぶりのことだったろう。