劇団ひまわりミュージカル「銀河鉄道の夜」ベガ公演 再見


8月19日(火)に、シアター代官山で、

劇団ひまわりミュージカル銀河鉄道の夜」ベガ公演
(脚本・演出:中島透、作曲・指揮:西村友、振付:港ゆりか)

を観劇。

午後2時開演。

このミュージカルを見るのは、2度目。
初日(8/14→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080815/p1)を見て面白かったので、もういちどと思いつつも時間をつくるのが難しいとあきらめかけていたが、17日に行くつもりだった某所のバレエ(くるみ割り人形の全幕)を回避したために、この19日は、歌舞伎座へ行く前に恵比寿へ回って、「銀河鉄道の夜」ベガ公演の再見がかなった次第。


主役の3役は『ジョバンニ:石川由依 カムパネルラ:熊本野映 カオル:宮原理子』。初日とはジョバンニとカムパネルラが入れ替わって、あとは、初日と同じ配役だった。


♪ガタンコ、ガタンコ… っていううたが、とってもいい。主役の子のソロにしないで、舞台にいないキャストがソデでうたうという演出が、よかった。


この日の舞台を見たあとに、青空文庫で「銀河鉄道の夜」を読んでみたのだが、よくもこれだけエピソードのひとつひとつを原作に添って舞台化し、楽しいミュージカルに仕上げたものだと、改めて感心した。しかも、もの悲しいトーンは全体を通して流れていて、活字以上に作品の雰囲気を伝えていると思った。

さそりの役を、ザネリ役の子が演じているのは、カムパネルラの命とひきかえに助けられるザネリと、自分の行動を悔いて自らを燃やすことで闇を照らしたというさそりとを、裏表の役として対で演じるという、かなり意図的なキャスティングなのですね。