長谷川伸傑作選 瞼の母


新橋演舞場で五月大歌舞伎 昼の部を見た(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080516/p1)帰路、書店に立ち寄ると(講談社文芸文庫の新刊、戸板康二「思い出す顔」を買おうと思っていたのだが、ひとまずやめにして)、

長谷川伸傑作選 瞼の母」(国書刊行会、1900円税別)

が出ていたので、いまさっき見て来たばかりの「一本刀土俵入」の戯曲読むべしとて、いそいそとこれを購入。

タイトルは「瞼の母」だが(そういえば、ちょうど世田谷パブリックシアターで上演されている)、表題作のほかにも、「沓掛時次郎」「一本刀土俵入」「雪の渡り鳥」「中山七里」「勘太郎月の唄」「直八子供旅」が収録されていて、巻末に平岩弓枝の解説付き。

「一本刀土俵入」や「沓掛時次郎」が手軽に入手出来たこと、なんともうれしい一冊である。


この「長谷川伸傑作選」は、長谷川伸歿後四十五年記念出版と銘打たれていて、全3冊。

戯曲集の「瞼の母」に続いて、2008年7月に股旅小説集の「股旅新八景」、2008年9月には歴史小説集として「日本敵討ち異相」を刊行予定。


国書刊行会
http://www.kokusho.co.jp/