四月大歌舞伎の舞台写真(&夜の部)


4月15日(火)は、歌舞伎座で、四月大歌舞伎 夜の部を見物。

4日(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080407/p1)に続いて、今月二度目の夜の部。

四月大歌舞伎に出演の子役は、すでに書いた(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080405/p4)通り。


今回は「将軍江戸を去る」から最後まで見た。座席は、3階の1列目。

まずは、開演前に、舞台写真を。太刀持 音若の中村鶴松さんの写真はふたつしか出ていなかった。1枚ずつ購入して、1000円也。過日、「MIDSUMMER CAROL」という舞台を見たときプログラムを買わずに1500円浮かせておいて、この日に備えたのに、ふたっつしか出ていなくて、やや拍子抜け。でも、なかなかに凛々しい写りの太刀持音若である。


「将軍江戸を去る」(真山青果作)は、幕末の三舟が登場する芝居らしいが、勝と西郷の会談場面をカットしての上演が一般的とのことで、今回の上演に勝海舟は登場しない。江戸を去る徳川慶喜に焦点を当てるためというが、彦根びいきの私は、水戸家から出た慶喜山岡鉄舟との尊皇・勤王論争は見ていて白けてしまい、慶喜が江戸を去るといっても、このひとの場合、結句自業自得なのでは?としか思えず。山岡鉄舟の熱血振りも、言葉が上滑りしていて、重みがなく聴こえた(そういう役柄なのかも知れないが)。むしろ、勝が登場する場も出して、三舟を眼目にして見せて欲しい芝居だと思った。


勧進帳」は、仁左衛門の弁慶が(私の目には)新鮮で、面白い。太刀持音若(鶴松)が持っている富樫の刀は、鞘の塗りがはげていたりしていて、年季の入った道具のようだ。


「浮かれ心中」の子役は、茶屋廻り(金棒引き)と禿は4日の夜の部とは別の子役が4人出ていたが、近所の子供(のうちの大きいふたり)は4日と同じ子だった。


今月の筋書には、前月の「歌舞伎座賞」が発表されている。「歌舞伎座賞」というのはむかしからある賞だと思うが、筋書に載せて、一般にも向けて発表することにしたのかな。