小さなピアニストと大きなヴァイオリニスト バレンタインコンサート(紀尾井ホール)


2月14日(木)は、紀尾井ホールで行なわれた

小さなピアニストと大きなヴァイオリニスト バレンタインコンサート

に出かけた。

2月に行なわれた和久井冬麦ちゃんのコンサート、4ステージのうちの3つ目である。翌日、15日のメイク・ア・ウィッシュ主催のステージは予定に入れていなかったので、私には、この「小さなピアニストと大きなヴァイオリニスト」が今般のコンサートの見納め、聴き納めである。


午後7時開演。休憩15分を挟んで、終演が9時5分頃。

出演は、和久井冬麦(ピアノ)、天満敦子(ヴァイオリン)。ふたりの共演は最後の1曲(アヴェ・マリア)だけで、他のピアノ7曲、ヴァイオリン4曲は、それぞれ独奏。

プログラムは、以下のよう。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第15番ハ長調 KV.545
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第5番ト長調 KV.283

和田薫:独奏ヴァイオリンのための譚歌 1
バッハ:シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV1004)

休憩15分

和田薫:独奏ヴァイオリンのための譚歌 2
ポルムベスク:望郷のバラード ホ短調

モーツァルト:ロンド イ短調 KV.511
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第16番変ロ長調 KV.570
ショパンノクターン第20番嬰ハ短調「遺作」
ショパンエチュード ヘ短調 op.25-2
映画「神童」よりテーマ曲(a ripple song)

グノー:アヴェ・マリア


前半の演奏終了後、天満敦子さんからハンドマイクでのあいさつあり。また、プログラム後半のピアノ曲終了後に、和久井冬麦さんが、来場していた(「神童」のテーマ曲の)作曲者を紹介した。この他には、トークなどはなし。


四ツ谷駅から程近い音楽ホールで著名ヴァイオリニストとの共演、ということで音楽関係者の来場もあったようだし、平日の夜とあって、スーツ姿のお客さんも多く、名古屋や高崎のコンサートとはまたちがった、都心でのクラシック演奏会らしい雰囲気。

今回の「小さなピアニストと大きなヴァイオリニスト」コンサートは、『第2回』となっているのだが、和久井冬麦さんの年譜を見ると、第1回にあたるのは、2002年3月、東京・外国人記者クラブで天満敦子氏との同名コンサートに出演したもので、いまから6年前である。


この日の和久井冬麦さんは、休憩を挟んで、衣裳替えがあり(ブーツは同じだったが)、髪形も変えて出た。プログラムの前半はノースリーブで、編んだ髪を後ろで束ねていたが、後半は長そでになって髪もアップにしていた。(15日のことは分からないが)14日までのステージでの服は、組み合わせや重ね着の仕方で変化を付けていた印象。
(天満敦子さんの衣裳も、クラシックにしてはくだけた感じで合わせていた)

座席はひと桁列だったが、舞台は遠く感じた。が、ピアノを弾く手もとがよく見える角度だったので、楽しめた。(客席は、指定席は埋まっていたようだが、自由席は2階に空席があった)


この14日もサイン会があって、終演後のロビーでは、「冬麦ちゃんがサインをします」と天満敦子さんが呼び込み(?)もしていた。

ところで、紀尾井ホールというのは、新日本製鐵(新日鉄)の持ちものなのですね(知らなかった)。「夢みる街の新・モノ語リ」という文庫サイズのPR絵本があったので、もらって来て読んだ。