トットちゃんの万華鏡 評伝 黒柳徹子


先日、公演情報として書いた(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080113/p3)、「カラミティ・ジェーン」について、1993年に、黒柳徹子主演で上演されているということで、本棚の奥から

北川登園「トットちゃんの万華鏡 評伝 黒柳徹子」(白水社、1800円税別)

を引っ張り出してみた。

この、黒柳徹子の半生をえがいた評伝は、もう2年以上前に上梓されたものだが、女優、それも舞台女優としての部分に多くの紙数を割いているので読み応えがあった。

黒柳徹子は、「徹子の部屋」をはじめたことをきっかけにテレビドラマへの出演をやめ、女優としての活動の場は舞台になる。セゾン劇場の主演舞台や、劇団NLTの公演など多くの舞台に出演しながらも、長者番付常連の人気司会者、芸能人というイメージでとらえられがちで、その人気に較べ、劇評では必ずしも正当な評価を受けなかったという。ようやく、1996年、「幸せの背くらべ」と「マスター・クラス」の成果が高い評価に結びつく。


さて、この本によると、1993年、銀座セゾン劇場(当時)で上演された「カラミティ・ジェーン」(浜文敏訳、飯沢匡演出)は、

銀座セゾン劇場での5度目の公演。作者であるジャン=ノエル・ファンウィックは、西部劇のヒロインとして有名な「カラミティ・ジェーン」ことマーサ・ジェーン・カナリーという実在の女性を、史実に基づいて書いた。カラミティとは疫病神の意味。ジャン=ノエル・ファンウィックは、黒柳徹子が主演した「喜劇キュリー夫人」の作者でもある。


今回、一部を再読したが・・・2月、3月の「放浪記」観劇を前に、もう少し読み返してみたい。