ALWAYS 続・三丁目の夕日


ALWAYS 続・三丁目の夕日」を見た。

そうだ、子どもの頃に、色鉛筆やクレパスの、色の種類がたくさん揃っているものが欲しかったことがあったなぁと、むかしを思い出した。

おもたせ」のシュークリームを食べるシーンでは、手土産でもらったお菓子などを出していっしょに食べる「おもたせ」は、当たり前にするお家と、もらったばかりのものをくれたひとに出すのは失礼だとして「おもたせ」は出さないお家とがあって、「おもたせ」が普通のことだと思って育った私は、あるとき、いっしょに食べようと思って訪問先へ手土産に持って行ったお菓子が出て来なくて、釈然としない思いで帰ったことがあり、そんな10代の頃の体験がよみがえり、また懐かしく。

子役を楽しむということでは、小清水一揮くんはとても上手いし、小池彩夢ちゃんはかわいいので、見どころは少なくない。

ただ、映画としては、前作のほうがいい。

当時は、芥川賞の候補になっただけであんな取材が押しかけるようなことはなかったはずだし、銓衡結果の発表が昼間の午後2時というのも、変。そもそも、夕方から築地の料亭でやるものではないのか。銓衡がもめると結果が遅くなったり、すんなり決まると早く発表されたりもするのだし。いずれにせよ、発表は、夜になってでしょう。

映画のなかのことと割り切って見ればいいのだが、あの結末のためにつくった設定のように思え、また、詐欺に遭うという展開はすぐにそれと分かってしまうから、そこまでしなくても…と、感動も、半減。

公式サイトを見ると、「続」は、昭和34年春からのお話で、季節が替わって冬までだから、映画のなかの芥川賞は、昭和34年度の下半期に当たるのだろう。(この期は該当作なしだ)

薬師丸ひろ子上川隆也日本橋で邂逅するシーンがよかった。このシーンでの子役ふたりの使い方もいい。冒頭のゴジラが面白かった。