あとどのくらい生きられますか

飼いネコの「にゃんころげ」が少しく前から闘病中だ。といっても、にゃんころげ本人(本猫)にはそんな自覚は皆無だろうけれど。


いわゆる慢性の腎不全なのはすでに分かっていたが、処方食は食べてくれないし、治る病気ではないのだからと、きつい治療はさせないつもりで、にゃんころげがいやがらない程度にサプリメント(ネフガードのこと)を食餌にまぜるだけだった。少しずつ飲む水の量は増えていたが、今夏の猛暑も元気に乗り切った。が、残暑が退いて涼しくなった頃に、目に見えて痩せた。あっという間に、お腹のぽってり感がなくなり、手(前肢)が細くなった。元気はあるが、ときどき、飲んだばかりの水を吐くようになった。

その後、もらった薬のせいか、飲んだ水を吐くことは治まっているが、血液検査の数値はかなり悪い。今後の心配は食欲が落ちて行くこと、腎不全の影響で血流が悪くなると血栓が出来やすくなったり、後肢などに麻痺が出てふらついたり歩けなくなることもあるという。

入院させるつもりはもともとないが、この先、輸液をする、しないの選択を迫られるかも知れない。病院へ連れて行くのには、その都度、にゃんころげと格闘することになるし(先日は右手にリストカットしたような傷をつけられ、しばらくひと前に右手を出せなかった)、キャリーケースに入れられるときの抵抗のすさまじさには、愛猫を虐待しているようで飼い主の気持ちがなえてしまう。


寝ているにゃんころげを見守りながら、「赤い疑惑」の主題歌を口ずさんでみたり、遊佐未森の「クロ」を繰り返し聴いたり、須藤真澄の「長い長いさんぽ」を読む日々がしばらくつづきそうだ。

少しでも多くの時間をともに過ごし、いっしょに寝て、写真ももっとたくさん撮ろう。この冬は、いつもより暖かくしてあげよう。

ウチにもらわれて幸せだったのかな?そう思うと、涙を禁じ得ない。