サウンド オブ ミュージック (7月15日夜)
スイセイ・ミュージカルの「サウンド オブ ミュージック」を観劇。
2回公演あった7月15日(日)の、午後6時開演のほう。
台風襲来で交通に支障がないかが心配されたが、幸い滞りなく池袋まで行けた。湘南新宿ラインは運休とアナウンスされていたが、観劇後には、湘南新宿ラインも動いていた。
途中、書店に寄り道して、松下治夫「芸能王国渡辺プロの真実。 渡辺晋との軌跡」(青志社、1600円+税)という本を探したが、見つからず。その代わりという訳ではないが、講談社文芸文庫から、伊井直行「濁った激流にかかる橋」(1500円+税)が出ていたので、これを買う。著者自身による「年譜」にも惹かれた。
さて、東京芸術劇場 中ホールでのスイセイ・ミュージカル版「サウンド オブ ミュージック」の観劇は、3ステージ目。
ロビー掲示の「一幕、1時間35分。休憩、15分。二幕、55分」のタイムテーブルは同じだが、一幕が終わったときに時計を見たら、一幕は1時間30分かかっていなかった。テンポアップしたかな。
トラップ大佐の子ども役は、
リーズル:綿引さやか
フリードリッヒ:杉中美樹
ルイザ:島田華衣
クルト:影山樹生弥
ブリギッタ:西原杏佳
マルタ:今澤汐音
グレーテル:田村芽実
西原杏佳さんのブリギッタ、かわいいね。セリフのいい方が、ややきつい感じに聴こえるところもあるのだけれど、表情のよさがそれを中和していて、かえって独特のかわいさになっている。マリア先生に突っ込むとき、ブリギッタのセリフの少し前から注目していると、面白い。
いちど見ると、もういちど見たくなる、くせになるブリギッタ。(西原杏佳さんでチケットを買い足しておいたが、まずは重畳)
一幕のパーティ、二幕の結婚式での、子役の真っ白なドレス、あれ、とっても素敵。その結婚式のあと、次のシーンに着替えて出て来るのが、かなり早い気がする。
※一部文章を、→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070713/p1 へ移しました(7/25)。
それにしても、夏樹エルザは、すばらしい。
キャスティングによっては金持ちのただ嫌なおばさんになってしまったり、マリアの恋敵という側面で捉えられがちなこの役を、そうせずに、自立した女性の矜持と、適度な哀感をもって見せている。都会から来た富裕な女性らしい華やかさをまといつつ、トラップ大佐の考え方や行動に対する感情の表出が適確で、エルザがザルツブルクを去るまでの流れに説得力がある。
家族とともに亡命するトラップ大佐、トラップファミリーの逃亡を助けて射殺されるマックス。このふたりとは別の生き方を示す役割でもあり、作品の奥行きになっている。
幕切れ間際、修道女たちがナチスの車を壊したというのは、蛇足に思える。あそこで、おちゃらけは要らないのではないか、と。それに、車が動かなくなったら、連中が、そのまま居座っちゃうかも知れないし…
カーテンコールの挨拶は、中村香織さん→美木良介さん→夏樹陽子さん→ペギー葉山さん。(12日は、中村香織さん→ペギー葉山さん。14日夜は、中村香織さん→美木良介さん→ペギー葉山さん。だったから、マリア先生が話を振るひとが増えて来た)
「ドレミの歌」のダンスシーンの楽しさは、言葉に尽くせない。他に類を見ないほど楽しい。
お客さんの入りは、前日の夜の部と同じくらい。
8月2日公演分の雑感は、↓
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070803/p1
7月14日夜分の雑感は、↓
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070715/p3
7月12日分の雑感は、↓
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070714/p3
他、関連の過去ログ(抜粋)
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070713/p1
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070704/p5
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070410/p2
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20061204/p1