菊五郎の色気


昨日、電通四季劇場[海]へ行くのに新橋まで山手線に乗っていたら、途中駅で小学生の集団が乗り込んで来た。遠足か?社会科見学か?と思ったら、有楽町、有楽町といっていて、有楽町で降車。(日生劇場へ行ったのかしらね)

早めに、カレッタ汐留に到着し、地階にぴあステーションがあるというので、ちょいと足を向けて場所を確認しておいた。


そのあと、近藤書店で、長谷部浩菊五郎の色気」(文春新書、952円+税)を購入。
近年人気の歌舞伎にあって、現今の歌舞伎役者を代表するひとりである七代目尾上菊五郎についての本が出て来なかったのは意外なくらいであった。

七代目菊五郎襲名の裏話からはじまっていることもあり、興味を持って読んだ。折々に挿し込まれる、息・菊之助寺島しのぶの談話が、(分量は少ないが)よく効いている。

辰之助の早逝が、菊五郎の芸域をより立役の側へ広げたというあたりは、(歌舞伎ファンの間ではすでにいわれていることではあろうが) かつての菊五郎劇団を知らない私には、改めて、なるほどと思う。

演目としても、キャラクターとしても好きではない「髪結新三」について、見る際には、参考にしたい部分もあった。