「オペラ座の怪人」を見てのあれこれ


3月16日(金)は、電通四季劇場[海]で、「オペラ座の怪人」を観劇。東京公演の千穐楽も間近になって、佐野怪人が登場したので、前日予約をした。


途中、上野駅構内の書店で、「10歳のキモチ」(平積みになってあった)と吉原ものの時代小説を買う。後者は、松井今朝子「吉原手引草」(幻冬舎)で、表紙カバーと扉絵が花魁と禿の画だったので、買わない道理はない(この作家の本は以前に「非道、行ずべからず」を読んだことがある)。

新橋駅を出て、ペットボトルのお茶を買おうと思いの他、財布のなかには、大きなお札と10円玉がふたつしかなく、これではお茶が買えないので、1万円札を崩そうと、蕎麦屋に入ってそばを食した。大盛りを頼んだのでもなかったのに、かなり量があってお腹がふくれて、よかった。

で、劇場へ着いて、何が驚いたといって、1階22列の、15〜17番の座席がなかったこと!この3席は、ずっとなかったのかしら?[海]へ行ったのは、まだ4度目だから(多分)、知らないもんね。あーあ…


この日の「オペラ座の怪人」は、6時半開演。特別カーテンコールがあって、それが終わったのが、9時18分頃。

佐野怪人は、声の抜けが悪いときがあって、一部ソロナンバーで声がいがらっぽくなったのが残念。
フィルマンがイメージとちがって(アンドレがふたりいるみたいな)、見ていて違和感があった(これまで見た限りでは、フィルマンといえば、山本隆則、青山明、村俊英、佐川守正、青木朗・・・だから)。小林克人というひとは、どうしてラウルを演らずに、フィルマンなのかしら。この日のラウル役者よりはよさそうに思うが。といいつつ、むかし赤坂で見た小林ラウルには、いい記憶はないのだけれど。

昨夏、何年ぶりかで「オペラ座の怪人」を見て、ハンニバルのリハーサルで出て来た象が引っ込むときに、象の裏側を見せる演出になっていて、あら、まぁ、と軽く驚いたのだが、象のなかにいるふたりは、カードをやっているのだね。博打かな?

日本の江戸時代の芝居小屋では、奈落に凶状持ちが逃げ込んだりして、ほとぼりがさめるまで奈落に住みついて、盆を回したり迫りを動かしたりしていた、なんて話もあるから、劇場というのは、洋の東西を問わず、闇を抱えていたということだ。


ところで、16日は、ブースのなかに大きなレンズが2個。上演中ずっとシャッター音が聞こえていた。舞台写真を撮っていたみたいだ。その音が気になって、なかなか舞台に集中出来なかった。舞台を見ながら、どこでシャッターを切るのかと、シャッター音とのセットで舞台上の動きを眺めてしまった。

じつは、15日のウィークデーマチネに行きたかったのに、前日予約をしたら、1階13列が出ちゃって、10500円払ってそんなに後ろの座席は嫌だなと思った以上に、最近、前日予約なんてしないものだから電話使いが下手になって、自分であきれてしまい、翌日に捲土重来を期したところ、今度は14時00分01秒の着信で、上手く行ったぞ、それっ……とやったら、あ?電話が切れちゃったよ。何か入力を落としたか?(注1) 仕方がないのでやり直して、作戦を変更し、R席で攻めたら取れたので、まぁ、2100円安く済んだと思えば、よし。ということで、16日の観劇となったのだが、さすがに、カメラのシャッター音に悩まされるなんてことは予想の外だった。


前日予約といえば、まだ自動予約で前日予約が出来なかった時代は面倒だった(すぐには、つながらないから)。自動予約でも、まだ座席番号の案内がされていなかった時代は、前日予約自体はすんなり出来るようになったものの、当日、チケットを受け取るまで座席が分からずにやきもきさせられた。たとえば、大阪に「ライオンキング」を見に行くときに、前から4列目は取れているはずだと思っても、もしもH列かI列だったときのために、双眼鏡を持って行くべきかどうしようかと迷ったりして。


(注1)前日予約は、全く席が出て来ないこともある訳だが、その場合は、予約開始時間に合わせて電話したとしても、席種と枚数の入力まで進めない。ので、自分のミスを棚に上げて、一瞬、出ていないのかと思いかけたり。


メグ・ジリーで出演していた今在家祐子さんは、平野節子バレエスクールの出身なのだね。
http://hsballet.hp.infoseek.co.jp/
このページ↓なかなかおもしろい!
http://hsballet.hp.infoseek.co.jp/pickup_menu.html

で、全然関係ないことを書くけれど、
内藤亜仁さんて、写真を見ると、とっても素敵!
http://hsballet.hp.infoseek.co.jp/sankarireki-2.html