「芋たこなんきん」が撮影終了、あるいは「楽天少女通ります」
1月18日付のスポーツ報知に、
「芋たこなんきん」撮影終了、の記事。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070118-OHT1T00101.htm
『女優の藤山直美(48)が主演するNHKの連続テレビ小説「芋たこなんきん」(月〜土曜・前8時15分)が17日、同大阪放送局でクランクアップした。連続テレビ小説史上、単独のヒロインとしては最年長の藤山は、駆けつけた作家で原案の田辺聖子さん(78)らと熱演し、収録が終わると花束を贈られ笑顔。-中略- 放送は3月31日まで。』
ずい分早いクランクアップのような気がするけど、藤山直美さんは、2月には新橋演舞場の舞台が控えているから、その稽古がはじまる前には終わらせるという進行だったのかな。
ところで、お正月に、「芋たこなんきん」の原案とされている、田辺聖子「楽天少女通ります」(ハルキ文庫)を読んだ。
日本経済新聞に「私の履歴書」として連載されたものに加筆した著書で、ドラマでそのまま使われているエピソードもあれば、(モデルである)田辺聖子さんの半生とはちがうドラマオリジナルの設定が分かったりと、そういう意味での面白さがある本。「最後の一人まで」は女学生時代にじっさいに書いていた軍国小説のタイトル。
ドラマでは町子と弟とはだいぶ年が離れているが、田辺さんと弟はふたつちがいだったり、また、主人公の嫁ぎ先の家族構成も異なり、たとえば、ドラマの子どもは5人いるが、じっさいは4人で男女の順もドラマとはちがうなど。
カモカのおっちゃんの先妻(子どもたちの実母)は、川野彰子さんという作家で、田辺聖子さんが芥川賞を受けた同じ期(昭和38年下期)に「廓育ち」で直木賞候補になっていたひとだそうな(これは、この本を読んではじめて知った)。