三婆 初日

12月1日(金)は、新橋演舞場で、年忘れ新派公演「三婆」(小幡欣治 脚本・演出)を観劇。11時半開演。

ロビー表示の時間割りは、
『一幕 60分、幕間 30分、二幕 85分、幕間 15分、三幕 20分』となっていたが、
初日は、少し押して、午後3時9分頃の終演だった。

公演プログラム、1200円。

(東宝の「三婆」と比較するときのために)主な配役をメモしておくと、
武市松子…波乃久里子、富田駒代…水谷八重子、武市タキ…園佳也子、瀬戸重助…笹野高史、お花…鴫原桂、辰夫…鈴木章生、(その子ども)正子…浅野加寿希・谷口可純(子役=ダブルキャスト)、常子…青柳喜伊子、二上…田口守

第三幕の(ダブルキャストの)子役は、浅野加寿希ちゃんが出ていた。
ピンクの服で、花道から出て、オバQのぬいぐるみを持っている。しどころは、両親のなれそめを聞くあたりや、風船を欲しそうにして、そのあとバウムクーヘンを食べる。昭和50年代の、おしゃれした女の子って、あんな感じだったかなぁ、と思わせて、とにかく、愛らしい。食べた後の、バウムクーヘンを持っていた手を、パンパンって払っていた。


最近は、暗転のある芝居が減っているが、暗転もいいものだと思った。初日らしく、園佳也子さんのセリフにちょっと怪しいところがあったが、それを役柄らしく見せて処理していて、かえって面白く、マイナスになっていなかった。

カーテンコールは、笹野、波乃、水谷、園、の4人。



有吉佐和子原作らしい「毒」は、いまの感覚からするとリアルそのもので、かえってどうかと感じる部分がなきにしもあらず(昭和38年からはじまる設定)。繰り返し上演されている人気演目の面白さは、充分!懐古ごころもくすぐられる。


オバQのぬいぐるみが、いいな。欲しいな。あ、でもオバQより、P子ちゃんのがいい(笑)。

余談だが、来年の、東宝の「三婆」は、名鉄ホールル テアトル銀座の間に巡演が挟まるスケジュールなのだね。
http://www.toho.co.jp/stage/sanbaba/welcome-j.html
http://www.toho.co.jp/stage/sanbaba/zenkoku.html