今日は、10月28日、アニーの誕生日。

今日は、10月28日。

シャルロッテ劇場での「ライオンキング」ソウル公演が開幕(は、外国のことなのであまり関心はなくて…)。



ミュージカル「アニー」の主人公、アニーの誕生日。
ミュージカルでは、アニーは1922年の生まれだけれど、舞台の原作本(トマス・ミーハン作、武田信子訳、評論社刊)では1921年生まれで、お話も、1933年の元日からはじまってその年のクリスマスまでのほぼ一年にわたる。

原作本(というか、正確には舞台版のノベライズなのかな。読んだのはだいぶ前なのですが、パラパラ頁をめくりながら)は、ミュージカルのなかのちょっとしたシーンを裏づけるエピソードが書かれていて、面白い。

たとえば、アニーがグレースさんに自分をアピールするために、ミシシッピのつづりをいう場面があるが・・・原作では、アニーは賞品の地図帳が欲しくて、学校のつづり方競技大会で優勝しようと、全米の州と州都のつづりを一所懸命勉強する。そして、見事、優勝するのだが、父母たちを招いて行なわれる表彰式で、孤児を表彰しても仕方ないと2位の子が優勝したことにされて、地図帳をもらえずに悔しい思いをする。
また、ウォーバックスさんに名前を訊かれて、孤児だから苗字は分からない、と応えるが・・・原作本では、孤児院の仲間たちは皆、孤児ではあっても苗字が分かっていたのに、アニーだけが苗字不明で、そのために、学校で莫迦にされていた。ちなみに、原作では、孤児たちは、孤児院の外の公立学校に通っている。

原作では、孤児院を脱走したアニーは、けちな食堂に拾われて働く。ある日、いじめられていた犬(サンディ)を助けて、この犬を飼いたいと頼むが、ダメだといわれて、犬を連れて食堂を飛び出す。フーバービルに居ついて、失業者たちといっしょに、しばらくは、りんごを売って暮らす(ミュージカルのりんごのシーンは、きっとここから来ているのでしょうね)。

このあとは、ミュージカルとほぼ同じ展開。
最後、原作では、アニーに親切にしてくれたフーバービルの失業者たちは、アニーの話を聞いたウォーバックスさんが社員として雇っていたことが分かり、ウォーバックスがアニーの孤児仲間たちに引き取り先を見つけてあげると約束し、でも、モリーは、ここでわたしといっしょに暮らすのよ、とアニーがいって、ハッピーエンド。

余談だけれど。どうして、この本、青山劇場とかで公演中に販売しないのだろう?映画のノベライズよりも、この本のほうがミュージカル鑑賞の役に立つはずなのに。児童書としてこの本があるのを知らないひとも多いのでは?私も、1997年にこの本が増刷されたとき、ある方に、いま原作本が書店に出ていますよ、と教えてもらわなかったら、ずっと知らなかったかも知れない。内容は映画のノベライズとはちがうものの、奥付を見ると、初刷は、映画の「アニー」の日本公開を前に刊行された模様。



と、本の話はこれくらいで。
アニーと同じ10月28日生まれの中浜奈美子ちゃんは、今日で、18歳!!
次の映画出演は、これみたいだけれど。↓
俺は、君のためにこそ死ににいく
http://www.chiran1945.jp/