放浪記(帝劇) 初日

9月1日(金)は、帝国劇場で「放浪記」を観劇。
この日、初日。

午後1時開演。
25分、10分、5分の休憩を含み、上演時間は3時間45分。
初日の終演は、4時42分頃だった。

かつての芸術座での公演と較べると、上演時間が長くなっていた(過去に私が見た「放浪記」は、休憩の回数、時間は同じで、3時間30分だった)のは、奈辺に理由があるのだろうか…。

公演プログラム、1000円。

帝劇らしいロビーの賑わいは、同じ満席の「放浪記」でも、芸術座では見られなかったものだ。

芸術座での上演との大きなちがいは、第三幕の尾道の場で、奥行きのあるセットが組まれていて、舞台の奥まで使った演出がされていること。(舞台が回ってからは)舞台奥、後方になっていた家から、行商人の親子が出て、恭助が去ったあとの芙美子のほうへ堤防の上を歩いて来て、話しかけるまでがひとつづきで見られる。(芸術座では、行商人の親子がすぐに堤防の歩道に現れる感じだったが、この帝劇公演では、歩道が舞台奥(後方)へも延びている)
第四幕の出版記念会も、(会場内の演壇を横から見るようなセットだった)芸術座公演とは見せ方がちがっている。演壇に立った福地貢も正面を向いて話すかたちだ。
2階席から見ていたこともあり、これら、帝劇の舞台の大きさに合わせた演出を新鮮に楽しんだ。尾道の場は、舞台に広がりがあった。
(これらは・・・以前から、すでに旧梅田コマ劇場や博多座などでの上演の際には行われていた大劇場版演出なのか。あるいは今回の帝劇公演での変更なのか。どちらだろう?)

木賃宿で芙美子と出会い後に夫となる藤山武士役が武岡淳一さんに替わった。ちょっと角のある感じを受けた。(「放浪記」はまだ何回も見ていないのに、前任の児玉利和さんの印象は強い)


行商人の子役は、劇団若草の今津凪沙さんと竹内祐稀さんの交互出演。

今津凪沙さんは、前回公演からすると、はっきり大きくなった。


あと2回観劇予定なので、その都度、雑感を書いてみたい。