歌舞伎支える国立劇場卒(朝日新聞の記事)

8月31日付朝日新聞(朝刊) 文化総合面に、
『歌舞伎支える国立劇場卒』
という、署名記事(山本健一氏)。

国立劇場が創立40周年を迎える。伝承者養成事業のうち、修了生抜きでは歌舞伎が成立しないほど定着した歌舞伎俳優研修制度。1期生のその後を中心に、修了生を取材した記事。

第1期修了生は10人いた。『現在も歌舞伎俳優なのは4人。ほかは日舞家2人、歌舞伎俳優マネージャー1人、廃業2人、死亡1人。』歌舞伎俳優の中村吉三郎さん、舞踊家の坂東守弥さん、マネージャーの浅野長さんが取材に応えている。
他に、第2期生の中村歌女之丞さん、第5期生の市川笑也さん。

国立劇場の歌舞伎俳優養成は、『17期141人の修了生を出し、86人が歌舞伎で活躍する。「名題」試験に合格した俳優の13%、名題下俳優の45%、全体では27%を占めるほどになった。』
養成は、当初は2年、現在は3年制で行われている。


・・・掘り下げた内容の記事ではないけれど、一般から伝統芸能の世界に志し年齢が50台という1期生10人の現在は、ある意味象徴的、と見ることが出来るのかも知れない。