染分千鳥江戸褄 傾城重の井

伝統歌舞伎保存会のサイトで「葉月会の記録」を見ていたら、



平成4年の第十一回葉月会で、

「染分千鳥江戸褄 −傾城重の井」(そめわけてちどりのえどづま−けいせいしげのい)

という「恋女房染分手綱」の書き替え狂言が上演されていたのを発見。



子別れの、あの重の井が傾城の設定で、その子どもの三吉が、この芝居ではじねんじょのおさんという女の子で禿ちゃん(!)なのである。

同サイトで、あらすじや解説の類を読むだけでも面白そうな芝居だ(翌第十二回のパンフレットにも舞台写真あり)。





この芝居に永山松竹会長が来場し、「傾城重の井」で与作・慶政兄弟を演じていた片岡千次郎丈を見たことが、上村吉弥襲名の話に繋がったというエピソードが載っている。