「プレイバックpart2〜屋上の天使」を観劇



12日(月)に、東京国際フォーラム ホールCにて、山口百恵トリビュートミュージカル「プレイバックpart2〜屋上の天使」を観劇。



午後7時開演で、終演は(この日は)9時20分だった。途中休憩、なし。

公演プログラムが、1500円。



場内で、リピーター割引として、S席を6000円で売っていたのを見て、がっかり。席位置がどのあたりかは知らないけれど、S席が6000円で買えるなら、B席を5000円で買う必要なしだもの。平日なら、開幕の10日ぐらい前でも1階の3、4列目が買えた状況だから、仕方ないのかな…。

この日の1階席は、背広姿の男性客が多かった(関係筋のご招待かしら)。



ということで、12日は、3列目での観劇。

会場のホールは、はじめて入ったが、椅子が窮屈でないのがいい。かばんとか荷物(「よし。」買ってたの(笑))と並んでも座れるくらいに余裕があった。



ステージは、階段状に3段分底上げしてあって、前列のお客さんがかぶることはないかわりに、舞台が高いので、「八百屋舞台」になってはいても、前方席からは奥のほうが見づらい。なので、ステージに近い割りには、臨場感がもうひとつ。大がかりではないけれど、装置が凝っていて、転換がおもしろかった。



いわゆるカタログミュージカルで、山口百恵以外の歌い手のヒット曲も使われている構成。主人公のスモモ(高畑充希)が迷い込むアルバムの世界の女王(今陽子)が、キンキラの衣裳で自身のヒット曲「恋の季節」うたったり、スモモの母親(榊原郁恵)が「夏のお嬢さん」をうたったりするし、曾我泰久のギターやThe GoodByeの曲もあるから、盛り上がる盛り上がる。



「海」がオープンしてすぐの頃に「マンマ・ミーア!」を見て、面白くないことはなかったものの、洋楽に関心がなく、アルファベットのひっくり返った「B」の字をなんて読めばいいのかも分からない身にはピンと来なかったものだが、なるほど、カタログミュージカルというのは、劇中で使われている曲をよく知っていたり、リアルタイムで接していると、その楽曲を聴くだけでも充分に楽しめてしまうものなのだね。ストーリーは虚実が曖昧なままになってしまうが、劇中うたわれるヒット曲の数々には、そんな細かいことはどうでもいいと思わせる力がある。



「屋上の天使」とは、高畑充希のことかと思わせておいて、そうではないのだ。



主役の高畑充希さんは、カーテンコールでも最後の登場だからじっさいにも主役の扱いだが、ソロナンバーは少な目。名前のある、また個性的な出演者が揃っているにしては、舞台は全体のアンサンブルで見せる印象が強いつくり。



色使いが派手なカラフルな衣裳が目に鮮やかだが、これは、のちのアルバム(写真)のなかの世界での「対比」をはっきり見せるため、ということでもあるようだ。



いちばんウケたのは、スモモが「むかつく」といったのに、初代(比企理恵)が「むかつくなら胃薬を飲みな」って切り返すところ。こういうのがやたらと可笑しいのは、加齢現象なのだろうか?

けど、比企理恵さんも、老けたよね・・・石立鉄男のドラマに出ていた頃はかわいかったのにとか、エポニーヌのときは若く見える分ファーストキャストのひとよりよかったあの頃、とか思い出すのも楽しいこの舞台。



次回の観劇では、フライング(アルバムも含めて)の仕掛けのタイミングを見取りたいもの。





アンダースタディのふたり ↓が、けっこう注目か?!



出演者

高畑充希

榊原郁恵

鶴見辰吾 比企理恵

ROLLY 曾我泰久

載寧龍二 木村了 新納慎也 西村直人

中島文明 風間水希 杉崎真宏

林希 吉岡麻由子 星野園美 飯野めぐみ 奥山寛 原田みのる 島田裕樹 神原麻由

今陽子

(アンダースタディー: 今泉由香 田中裕悟)