SAYURI [日本語吹替版]



映画「SAYURI」を、日本語吹替版で見た。

もちろん、大後寿々花ちゃんの声は大後寿々花ちゃんがあてている。



公開されてみると、意外や、日本語吹替版を上映する映画館が少なからず。

上映時間は、パンフレットによると、2時間26分。長い映画である。



このうち、千代(=子どもさゆり)は、最初から約40分間出演している。汚れ役といっていい役柄だから(じっさい汚れていてごしごし洗われちゃう)、子役としては、ハードなシーンも多い。女衒に売り飛ばされるところからはじまって、置屋では折檻されるわ、雨の中をびしょぬれびしょびしょだわ、屋根から落ちるわで、さんざんであるが、その演技が見どころという訳だ。



子ども千代の出番が終わると、途端に面白くなくなるのは予想通り。外国人のフィルターを透して、あしながおじさんの筋立てで、日本の花街をえがくとこうなった・・・みたいな映画。

見ていてげんなりしたのは、女たちの足袋が汚れ過ぎなこと。あんなに足袋裏が汚れまくりでは、風情も色気もあったものではない(事実、この映画は濡れ場もあるにはあるが、色気などは皆無といっていい)。きれいに撮ろうという意識がないのか?それともあれがリアルだと思っているのか。

映画そのものが、白足袋はいて毎日立ち回りしているみたいな内容なのだけれど。





パンフレットは、700円。

オールキャストの名前が出ていることを期待して買ったのに、さんざん知っているメインキャストの名前しか載せていない、という使えない代物。映画のエンドロールは英語だから、なっかなか読み取れない。



舞の海横綱だったのには、びっくり!した。