藤井あゆみちゃんのおたみ
10月14日(金)は、新橋演舞場で「恋ぶみ屋一葉」を観劇。
5時開演の夜の部。
2日昼以来、やっと2度目の観劇を果たした。
おたみ役は、藤井あゆみちゃん。
笑顔がかわいくて、適役。声は、やや細く感じたが、セリフは自然できれい。目の配り方に、大劇場の子役らしい味がある。
おたみ役は、一幕、三幕の登場は、回り舞台がまわっての板付き。二幕は、雨の中を小走りに店に帰って来るという段取り。
一幕のお習字で書いている字は「義経」(じっさいには、書いていなくて、筆でなぞっている)。
劇中のセリフから、おたみには、妹がいることが分かる。
恋ぶみ屋一葉先生(浅丘ルリ子)が、代筆のかたわらいとなんでいる店(荒物兼駄菓子屋)で、おたみちゃんは店番をしているのだが、その店には、駄菓子類のほかに、けん玉、羽子板、たわし、蒲団たたき、かご、へちま、マッチ、はたき、などが並んでいる。
さて、ここで、問題。
『劇中の第二幕で、店番のおたみちゃんが、お客さんに売った商品は何だったでしょう?』・・・よ〜く考えて、こたえは、コメント欄を見てね!
余談だが、「放浪記」の行商人も荒物を商いしていたっけね。
それにしても、この舞台、面白い。
面白いというより、上質で、いい舞台といったほうがよいか。
2日にも増して、主役のご両人(浅丘、高橋英樹)のいきがぴったりに見えたのもよかった。
せっかくかわいい子役が出ても舞台がつまらないと台無しだし、舞台が面白くても子役がダメだとがっかりなもの。その点、この「恋ぶみ屋一葉」は、作品も、ダブルキャストの子役も揃って上出来の逸品である。
ところで、芸者桃太郎役の大河内奈々子さんの声が、テレビとちがって、少し割れて聴こえるのだけれど、調子が良くないのか、それとも、舞台だとああいう声なのかしらん。