井上芳雄コンサート2005 星に願いを



9月16日(金)に、井上芳雄コンサート2005「星に願いを」を見に(聴きにか)行った。

午後1時開演の回で、会場は、アートスフィア。

チケットは、7500円。

プログラムが、1500円(ページ数、サイズからすると、ちょっと高いと思った)。



休憩を挟んで二部構成で、2回のアンコールまで、およそ 2時間25分。この日は、DVDの収録をするということでカメラが入っていて、曲間の話のネタにもしていた。



ほっぺにマイクをつけているのに、ハンドマイクでうたって登場したり、マイクを使い分けていた。



ミュージカルナンバーが、およそ半分といった内容。

ゲスト(笹本玲奈)を迎えての曲が、私には、いちばん楽しめた。



井上ファントム、笹本クリスティーヌによる「オペラ座の怪人」は、いまだしの感はあったが、旬の若手俳優がうたうミュージカルナンバーの醍醐味があった。出来れば、セリフ(うたえ、わたしの音楽の天使(よ)…とか)も入れて欲しかった。

なんでも、かの映画「オペラ座の怪人」の試写会に、このご両人が呼ばれてうたを披露したとか。その試写会でのクリスティーヌの衣裳は映画のなかでじっさいに使ったものが空輸されて来て、映画のクリスティーヌはとっても細い方で、こんなの着られるのかと思ったら、着られてよかった(笹本)。

自分も細いということがいいたいのか、と(突っ込む井上)。

いちおう否定する笹本。



「トゥナイト」がすばらしく、ふたりによる「ウエストサイド物語」を見てみたいと思った。何度か見た四季版(たとえば、石丸幹二堀内敬子)より、この両人のほうが、役のイメージにも適って、溌溂として見えそう。



オペラ座の怪人」「トゥナイト」ともに、四季の訳詞でうたったので、違和感なく聴けたのもよかった。



衣裳替えの間に、無音の映像を見せられたのだけれど、700人余りのお客さんが、ふたつのスクリーンに映るアンニュイな井上芳雄をじっと見つめている数分間、というのは、なんとも手持ち無沙汰で微妙な居心地。



第一部の最後の曲「わたしは青空」について、身近な方の奥様が事故で亡くなられたエピソードを語り、そのことが星にまつわる曲を集めて「星に願いを」と題する今回のコンサートの構成につながった、とのこと。

とくに説明はなかったが、坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」をうたったのも印象的(今夏は、日航123便事故から20年)だった。





井上・笹本で踊るシーンがけっこうあって、「舞台で踊るの、はじめてなんですよ。…発表会以外で」と笹本。

「発表会以外で」って、それをいうなら、まさかアルゴは発表会には入らないだろうから、「子役時代は別にして」とでもいって欲しかったな(いわないと思うけど)。

ミス・サイゴン」の子役からは、れなママと呼ばれていた。3人いた子役のタムは小さいのに個性的だったが、みんなよく寝ていた。おもらしした子がいた、などのトークあり。



笹本玲奈嬢は、アンコールにも出て来て、「ミス・サイゴン」から「世界が終わる夜のように」をふたりで。「ミス・サイゴン」のキム、クリスは初演のときの(代役を含めた)3人ずつしか知らない身には、このふたりによる歌唱自体が耳に新鮮な聴きごたえ!



「星に願いを」だったか、伴奏なしで、手回しのオルゴールを鳴らしながらうたった井上氏。

あのオルゴール、ずい分小さかった…よね。