エリザベート 初日(帝国劇場)



9月1日(木)は、帝国劇場で「エリザベート」を観劇。



夜の部で、開演は、6時30分。

この日、初日とあってカーテンコールは挨拶もあって、9時50分の終演。

(なお、ロビー掲示では、終演は、9時35分となっていた。休憩が30分)



ダブル・トリプルになっている配役は、

トート: 内野聖陽/フランツ・ヨーゼフ: 石川禅/ルドルフ: 浦井健治/少年ルドルフ: 塩野魁土

 であった。



内野トートのうたに酔いしれた。昨年の帝劇公演と較べても格段に、いいうた。声につや、というか色気がたっぷりで、聴かせる。



いうまでもなく、タイトルロールは圧巻。第一幕の幕切れ、階段をおりて来るエリザベートの美しさ、フランツ、トートとのトライアングルは、相変わらずの見ごたえ。チケット代に見合った贅沢な気分にひたれるステージだ。

高嶋政宏ルキー二が、堂に入った上手さ。



客席から見ていて、下手だなぁ、とか、ちょっとどうだろう?と思ってしまうような出演者が見当たらないのも、いい。





初日とあって、カーテンコールでは、主演の一路真輝さん、つづいて演出の小池修一郎氏、作曲のリーヴァイ氏が登場して、挨拶。



(一路)観客へ来場を感謝する言葉のあと、初演からの仲間とは500回以上やっていることになる云々、今回代役に入った寿ひずるさんが短い稽古でゾフィーをやってくれたと賛辞を贈り、アンサンブルで「エリザベート」に初参加のキャスト家塚敦子さんを紹介など。



「小池大先生」は、遠慮したのか、下手の端でハンドマイクで喋りはじめるが、かえって目立ち、中央へ移動。…(先週の)モーツァルト!から見ているリピーターの方は、また(小池)かと思われるでしょうが、といって笑わせた。



リーヴァイ氏は、「モーツァルト!」井上千秋楽の日からずっと日本にいるらしい。着ていた(MOZART!のロゴ入りの)赤いちゃんちゃんこ(&帽子)は、2作品のカンパニーで氏の還暦のお祝いをしたときに贈ったものだとか。裏返すと黒地で「ELISABETH」のロゴ入り。リバーシブルなのだ。高嶋ルキーニの物真似をして、観客の拍手を仕切って、ご満悦の様子。



鳴りやまぬ拍手にカーテンコールが繰り返されたが、子役のルドルフも、最後まで舞台の上にいた。





公演プログラムは、1600円(袋付き)。

モーツァルト!」のプログラムもそうだったけれど、場面ごとの配役のページがなくなってしまったのは、残念。「東宝版『エリザベート』の歩み」が、読ませる。





余談だけれど。

村井国夫(マックス、エリザベートの父)さんと俵和也くんて、むかし、宮本亜門演出の「サウンド・オブ・ミュージック」(青山劇場)で親子だったことがあったよね。