帰郷
映画「帰郷」を見て来た。
「ニワトリはハダシだ」は見ていないので、スクリーン(映画)で守山玲愛ちゃんを見たのは、はじめて。
ものすごく自然でリアルだ。チハルという役を演じているという気配を感じさせない。つまり、そのもの。状況と、セリフはあるにしても、守山玲愛がまるごとチハルという女の子として、そこにいる、といった印象。
ろう石で何か描いている、バスから降りて走る、肩車されたときのリアクション…動きやしぐさのすべてが圧倒的で、そして不思議でもある。 たとえば、あのはしの持ち方は、演出か、演技か、守山玲愛のままなのか?
細かいことをいえば、「わたしがお嫁さんになってあげる」なんてセリフをチハルにいわせるのは、やめて欲しかった。もっと他のセリフは、思いつかなかったのかな…
(青年とおじさんの中間ぐらいの)不器用な男が帰郷したら、むかし好きだった女性(バツいち)と再会、そのひとり娘(チハル、小学1年生)と行動を共にするうちに仲よくなり、この子の父親になるぞと決心するのだが・・・
という話で、見どころは多いけれど、ストーリー的な面白さがある作品ではないから、リピートするとしたら、しんどそうだ。身につまされるところもあるし。
チハルと出会ってまもなく、晴男(西島秀俊)が、チハルをブランコに乗せてやろうと、ブランコを占領している男子3人組に声をかけるのだが相手にされない、という場面がある。晴男の子どもへの距離感や、ぎこちなさを見せるエピソードとして、上手い。
晴男の同級生ナオミ(相築あきこ)の子ども役3人は、
ナオミの長女:南川ある
ナオミの次女:本池友香
ナオミの三女:菊池史華
となっているが、母親に話しかける、セリフのある役をやっていたのは、三女(菊池史華)ということで、いいだろうか?[訂正] 南川あるちゃんだそうです。
パンフレットは 600円。
他に、ポスター、ポストカードを販売していた。