「ラ・アルプ」6月号



四季の会会報誌「ラ・アルプ」6月号は、巻頭に、

『「四季の話題」夏編 浅利慶太インタビュー』

と題したインタビューを4頁にわたって掲載。



これまで、アルプに載る浅利氏のインタビューはおおむね楽しみに読んでいたが、今回は、さすがにうんざり。四季の会会員だからといって四季だけを支持しているひとばかりでもなかろうし、ましてや、このインタビューは劇団四季公式サイトでも公開しているから、(会員のみへ向けたものでなく) 四季の観客全てへの劇団代表からのメッセージでもあるはず。

読むと、四季の舞台を見に行く意欲が減退する内容だ。



Google で、「逆・劇団四季」というキーワードで検索すると、話題のふたつの記事がすぐに出て来るが、



“逆・劇団四季”目指したい



「四季の話題」夏編 浅利代表インタビュー



これらに加えて、たとえば、ファンの方のブログ(あめみこ日記)

あめみこ鑑賞1回目@まちがいの狂言 in 世田谷パブリックシアター

で、「まちがいの狂言」での野村萬斎さんのトークの内容など読むと、

どちらが大人でどちらが大人げないかは、一目瞭然である。



そもそも、ネットで誰れの目にもふれるかたちで公開している対外的なインタビュー(観客への情報サービスやPRのひとつ)で、劇団内部の人間であろう聞き手が、いきなり、「今日はお忙しいところ、ありがとうございます」と自社のトップにお礼をいってみたり、「先生」と呼びかけるスタンスも不快だ。

インタビューの現場ではしかりとしても、活字にする(公開する)段階で手を入れるという見識が、編集サイドにはないのだろうか?



浅利氏が、「逆・劇団四季」について語っている件りを読むと、なるほど、大劇団や有力俳優が気に入らない新聞記事や劇評に圧力をかけるときは、まずこんなふうにはじめるのかと、その一端が窺えるようで、興味深い。