放浪記 3/25昼



3月25日(金)は、森光子主演「放浪記」を見に、芸術座へ。

今月2度目の観劇。

昼の部で、12時半開演。



(子役の)行商人の子は、今津凪沙ちゃん。

キャスティングとしては、むしろ、この子が正解なのかな、と思った。

見た目の丈(小ささ)や貧しい行商の子らしいなりが 役にはまって見えたし、汁かけご飯を一心に食べつつ途中でひと息つく幼さも活きて、舞台の上でナチュラルだった。



今津さんと較べて見たとき、岩井優季ちゃんは、少し芝居がかち過ぎるような気もした。



が、子役の演技を見る目的なら岩井さんは見どころが多いし、そもそも、この行商人の子は、初演では中山千夏さんが演っていた役だそうだから、芝居をする子役が悪いはずはない訳だし。



なお、舞台では、ふたりとも髪の毛は三つ編み。

役柄ゆえ汚してあるが、今津凪沙ちゃんはわりと色が白そうだ。



2003年11月と今回と、岩井さんで2回、今津さんで1回見ることが出来た。いろいろ考えることもあって有意義で、楽しい「放浪記」観劇だった。





ところで。上演中、客席が、とにかく暑かった。暖房が効きすぎ。前回 3/23夜の観劇時はそんなに暑いとは感じなかったが、この日は座席が後方だったせいだろうか。 (暖気は上方へ、冷気は下方へ流れることから、劇場で安い席に座ると、夏は暑くて冬もまた暑い目に遭う…という傾向は、ある)



2月末に「お登勢」を見に行ったときもそうだったが、芸術座では、開演前に、係員がずい分あれこれと注意事項(携帯電話の電源、上演中の話し声など)をアナウンスして回っていた。

また、プログラムの巡回販売もしていた。



そうそう、「お登勢」の千秋楽では、開演中、ご就寝のお客さんがいて、その寝息がけっこう大きくて辺りに聞こえていたところ、劇場の案内係のひとが来て、そのお客さんを起こした。これには、ちょっとびっくりした。

たしかに、最近は、注意事項のアナウンスを徹底したり、2、3階席では前傾姿勢での観劇をマナー違反として注意を促す劇場が増えてはいるが…寝ているお客さんのいびきや寝息がうるさいと、起こすようにまでなったか、と。芸術座って、すごーい、と思ったのですが、もはや閉館(他にも、起こしに来る劇場は、ありましょうか?)。





 結局、今月の「放浪記」のプログラムは、記念に2冊買っちゃった。