第十七回歌舞伎フォーラム公演



2月10日(木)に、日本橋劇場(日本橋公会堂)で、歌舞伎フォーラム公演を観劇。

先日の8日(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20050210/1107978349)につづいて、2度目。

11時30分の開演で、この回の終演は、2時47分頃だった。



「傾城阿波の鳴門 どんどろ大師門前の場」の子役、おつるは、坂本香奈ちゃんが出演した。

見た目が可憐で、その愛らしさ がとても印象的。この子もまた、上手くて、見ごたえのある 60分だった。




この「どんどろ大師門前の場」では、おつるも登場して、さあこれから、というところで、客席で携帯電話が鳴る、ということがあった。

おつるのセリフが聴こえなかったくらいだから、かなり派手に鳴ったのだが、…別にそれについてあれこれいいたい訳ではなく、むしろ、主催者側のものいいを聞いて、鼻白んでしまった。


「棒しばり」の開演前に、主催者が口頭で、観客に向かって、携帯電話の電源を切って欲しいと重ねてのお願いをした。その際に、上演中携帯電話が鳴ると、舞台で演じている俳優に失礼だ、(どんどろ大師では携帯が鳴ったので)先ほど(出演者に)謝って来ました、とまでいったのには、いささか興醒めだった。

たしかに、開演前に携帯電話の電源を切ったり、時計のアラームが鳴らないようにするのは、今日、劇場では常識的なマナーになっていると思う。また、いきなり客席で着メロが響けば、演りづらいというのも分かるが・・・携帯が鳴るという出演者に失礼なことが起きたので主催者が出演者に謝罪して来ました、とまでいわれると、もし私が不注意で携帯電話を鳴らしてしまったとしたら、客席にいたたまれなくて、「棒しばり」は見ないで帰るしかないだろう。

「演出効果の妨げ」「他のお客さんの迷惑」ということでは、気が済まなかったのか。



それとも、歌舞伎俳優というのは、幹部俳優でなくてもえらいひとが多くて、主催者は気遣いが大変なのかな?



舞台は充分に面白かったが、この日の観劇も、ちょっと引っかかることがあったのだった。