歌舞伎フォーラム公演で、二重発券の被害に遭った。



2月8日(火)に、日本橋劇場(日本橋公会堂)で、第十七回歌舞伎フォーラム公演を観劇。

  以下、敬称略で



午後5時開演で、終演は8時10分頃(ロビー掲示のタイムテーブルでは、上演時間は、2回の休憩を含んで 3時間5分)だった。



歌舞伎フォーラム公演は、はじめて見た。



歌舞伎の美 女形のできるまで

市川左字郎による女形(禿)のメイク、着付けの実演と、舞踊「羽根の禿」 澤村國矢・中村梅之解説。

かつらって、かなり重たいものなのだね。

お客さんを舞台に上げて、芸者の着付けの実演もあり。



傾城阿波の鳴門 どんどろ大師門前の場

お弓: 中村京妙/妙珍: 國矢/妙天: 梅之/茶屋娘: 左字郎/おつる: 牛尾真由美



分かりやすいお芝居で、日本橋劇場のコンパクトさにもぴったり。

妙珍、妙天のコンビに味があり、面白かった。

おつる役の子役が立派。予想していた以上に、上手い。選ばれた子役のなかでは柄が大きいが、それが活きてか、声の大きさとともに堂々として見えた。(アヒル座りになっていたのは気になったが、これはさすがに仕方がないのかな…主催サイトのお鶴3人のアルバム の写真では、他のお鶴ちゃんも同じようにペタンと座っているから)

子どもひとりじゃ宿にも泊めてもらえず、野に寝て、山に寝て、他人の家の軒に寝て…のあたりのセリフが、聴かせた。



棒しばり

次郎冠者: 國矢/太郎冠者: 左字郎/大名某: 梅之/後見: 京妙



劇場条件や演目にもよるのだろうが、この「棒しばり」も「傾城阿波の鳴門」も、幹部俳優抜きでも面白く、充分に楽しめたことが、発見。

最後は、「棒しばり」の演者3人の挨拶(口上)がひと言あって、打ち出し。



公演プログラムは、500円。





さて、舞台には満足したが、この日の歌舞伎フォーラム公演では、二重発券の被害に遭った

主催者がチケットを二重発券していて、私がチケットぴあ(コンビニで発券したもの)で買った座席には、主催者発券のチケットを持った先客がいて、座れず。別の座席を用意してもらい観劇したが、1階席を買っていたのに、2階席をあてがわれては、花道はほとんど見えないし、大向こうはうるさいしで、散々である。



詫びの意だろうプログラムを一冊いただき、私も当然と思ってもらったので、それでちゃらということなのだが、連絡が不徹底で…と困った顔はしても、とくに謝罪の言葉はなかった。舞台では挨拶がはじまっちゃうし、せわしなくなってしまい、払い戻しを要求して帰ろうか、などとは思いもつかなかった。



いままでずい分舞台を見て来たが、二重発券の被害に遭ったのは、はじめて。こういうこともある、という心の準備は、常にしておくべきと思った。開演間際だとこちらもあせって、文句をいうどころではなくなる。



ところで、こういう場合は、先に座っていたひとに優先権があるのかな?それとも、ぴあ、イープラス等に委託販売したチケットより、主催者が直接売ったチケットのほうが大事なお客さんということだろうか? 後になって、この点が引っかかっている。