夫婦善哉 初日 (新橋演舞場)



2/1(火)に、新橋演舞場で「夫婦善哉」の初日を観劇。



昼公演で11時開演。

ロビー掲示のタイムテーブルは、

第1幕 70分。休憩 30分。

第2幕 55分。休憩 25分。

第3幕 55分。






「めおとぜんざい」のタイトルくらいは、ほとんどのひとが聞いたことがあるだろう有名な作品と思うが…、原作を読んだこともなく、映画も知らず、舞台でもはじめて見た。子どもの頃、「夫婦善哉」と聞いて、ぜんざい屋夫婦の話かと思ったことがあるが、そうではない(ただし、劇中、善哉を食う場面はあった)。



プログラム(1200円)を読んでいたら、この「夫婦善哉」の柳吉という役は、上方和事の主人公と見ればいいらしい。道理でちっとも(私には)魅力的に見えないはずで、要するに、色男で甲斐性なしの若旦那である。



(今回の脚本は、松竹の舞台では何度も再演を重ねて来たもののようだが) 前半、とくに第1幕が、なんとも退屈だ。

転換の時間も長い(幕ばかり見せられて)。



芝居が多少面白くなるのは、柳吉の妹の婿になって店を継いだ養子(太川陽介さん)や、柳吉が置いて来た(前妻との)娘が登場する後半。



最後は主役のふたり、蝶子(藤山直美さん)と柳吉(沢田研二さん)が、しみじみ「夫婦は善き哉」と寄り添って味を出したところで、花道から引っ込んで、幕となり、

カーテンコールは、なし。





柳吉の娘久子は、平田千華ちゃんが演じていた(ダブルキャストで、もうひとりは中村愛さん)。

4シーンの出演で、その都度 衣裳が替わる。

お出かけ用のワンピースに白いタイツ、黒のストラップシューズ、髪には大きな赤いリボン。というのもかわいいが、女学校のセーラー服で黒のストッキング、三つ編みの先っぽに白いリボン、という出で立ちで、蝶子を訪ねて来る場面が、いい(大正時代の制服は、あんな感じ?)。



千華ちゃんの久子が、蝶子の前ではじめて笑うシーンは、演技というより、半分素で笑ったように見えた。藤山直美さんのセリフは面白いのかな。



終盤、子役の久子が大きくなると、大橋絵里加さんになる。

大橋絵里加ちゃんは、2002年に上演された、同じ藤山・沢田コンビの「夢噺 桂春団治」でも主人公の娘 春子(幼い春子は、峯松祐季ちゃん)を演じていた。





なお、プログラムは「あらすじ」の部分、場ごとに出演者の名前が登場順に並べられていて、とても便利。

こういうよい仕事が、他でも広まると、いいな。