インストール



26日(日)の夕方、映画「インストール」を見た。

その回のお客さんは、約10人。

(件のシネコンでの人気は、神木隆之介くんの声のほうの「ハウルの動く城」と、「マイ・ボディガード」だった模様)



女子高生と男子小学生が押入れにこもってチャットでエロいアルバイト。

「PG12」というのがついているから、小学生が見るときは保護者同伴で、ということだが、とても親子で仲良く並んで見るような映画ではない。予想以上にエロい内容、というか、イメージ的な映像とセリフが刺激的。



学校からドロップアウトした女子高生朝子(上戸彩)と、若い継母との関係に悩むおませな小学生かずよし(神木)が、エロと戦う、といった趣だ。主役のふたり それぞれの暮らす部屋の生活感のなさ、頻出するイメージ風の映像が、エロさを生身のものとしてよりも思考的なものにしていて、(ネットのなかのエロらしく)言葉やイメージが強調されるゆえに、かえってエロく感じるという、なかなかに文学的な映画という印象。



無機質な部屋の押入れの中でパソコンに向かう上戸さんや神木くんに対して、チャット相手には、生活感もある個性的な俳優をキャスティングしたシーンが、面白い。



エロとの戦いが、朝子と母の関係を、かずよしにとっても継母との関係をインストールするための通過儀礼的なものとなり、朝子は学校という日常に戻って行く、という結末はありきたりだが、バランスのいい着地。

私には、かずよしの気持ちの動きが、割りと納得出来る気がした。



朝子は制服姿がかわいく、とくに白ソックスが、いい(でも、メイクが、ちょっと気に入らない)。

かずよしが押入れに入るのに助走をつけるのが面白い(ランドセルが薄緑色なのが惜しい…もっと濃い緑色にして欲しかった)。





映画を見終わったとき、思った。

ネットオークションで30万円出してタイムマシーンを買って(←ラストシーン参照)小学生に戻ってかわいい女子高生と押入れにこもって「にちじょうちゃめしどき」とか「きょうみつつ」とかいいながらエロと戦ってみたいな!と(笑)。



 パンフレットは、600円。

 



ところで。

神木隆之介くんの誕生日が5月19日。

誰れか女の子の子役で 5月19日生まれの子がいたはず…、とここ何日か、すっかり散漫になった記憶をさぐっていたら、高野朱華さんがそうだった、とやっと思い出して、気分すっきり!(ちなみに、歳の差は、5)