十二月大歌舞伎 夜の部 (歌舞伎座)
22日(水)に、歌舞伎座で、十二月大歌舞伎 夜の部を観劇。
以下、敬称は省略にて
今月 夜の部の、子役世代の出演者を再掲しておくと、
「たぬき」
倅 梅吉: 齋藤勇一郎
「今昔桃太郎」
桃太郎甥宗蔵: 中村宗生
桃の花の妖精: 中村隼人
桃の花の妖精: 中村国生
桃の花の妖精: 岡村研佑
桃の花の妖精: 清水大希
午後4時半開演で、終演が9時25分頃であった。
入場すると、舞台写真売り場へ。
(宗生くんの)宗蔵を1枚買おうかどうしようかと、かなり迷ったけれど、今月は舞台写真はやめにした。その分を、明けて1月の歌舞伎座と演舞場で散財しようっと。
「御存鈴ヶ森」
かの「浮世柄比翼稲妻」の二幕目に当たるそうな。
雲助と飛脚が絡むところで、雲助たちのセリフで飛脚早助役の(中村仲一郎改め)中村山左衛門の名代昇進が披露され、手締め。
七之助の白井権八が、絵になる。
いずれは、通しで演る機会も来るのかな。
「阿国歌舞伎夢華」
笑也、笑三郎、春猿、芝のぶ の女歌舞伎カルテットに見せ場。
「たぬき」
三津五郎の金兵衛、福助のお染、勘九郎の太鼓持蝶作、といずれも初役だそうだが、揃って手の内といった観で、じっくり芝居を味わえる。とくに、太鼓持蝶作の勘九郎は、軽妙なようでいて、ところをわきまえた上手さも充分で、さすがと思った。福助のお染にも見惚れる。
序幕、焼き場での、三津五郎と助五郎の芝居も、堪能。
二幕目の芝居茶屋の場で、話題になる芝居が「伽羅先代萩」で、登場人物たちが、千松の子役についてあれこれいうのが、面白く、背景の絵看板も、御殿+床下だったり、花水橋だったり。
「今昔桃太郎」
理屈抜きで楽しい舞台。出演陣も楽しんで演っている様子なのが、またいい。桃太郎ではじまった勘九郎時代を桃太郎で締めくくるという趣向のようだ。
かわいい甥の宗蔵(宗生)がひきこもりという設定も、しゃれている。
途中、勘九郎時代を彩った舞踊の数々をメドレー形式で踊り、これも魅せる。
なお、この夜の部、1階客席は、補助席が出ていた。
巳之助くんが御来場で、ロビーや玄関あたりで何度もすれちがった(と、これは、書かでもの余談)。