Inner World Evolution インナーワールドエボリューション 内世界の進化III (博品館劇場)

「Inner World Evolution インナーワールドエボリューション 内世界の進化Ⅲ」

企画:冴木杏奈
脚本:ほさかよう(空想組曲)
演出:葛木英


5月2日と、5月4日に、博品館劇場で両日とも夜の部を観劇。

2日は午後6時30分開演、4日は6時開演。

2日は、チケットが発売されて間もない頃に博品館劇場のチケット売り場で買ったF列の席で、4日は、2日に見ておもしろかったし、吉田空ちゃんが期待以上にかわいいのと、衣裳の仕掛けをよく見てみたかったから、もういちど見ることにして、某所に割引チケットがまだあったので、席位置はかなり後方だがボーナスポイントも付くし、通路側なのでいいかな、ってことでそれを購入して。

上演時間は、1時間35分と掲出されていて(途中休憩なし)、じっさいもほぼそのくらい。

公演プログラムは、2000円。


女神や、その部下の天使がいるインナーワールドという場所が舞台で、見る前は、妙にスピリチュアルな内容だと困るな、とか思っていたのだけれど、そんなこともなくて、ふつうにファンタジックな設定として受け取ればいい範疇。

シリーズ化されているようだから、冴木杏奈さんのファンにはもうおなじみの設定なのかな。

配役は、

女神アニータ:冴木杏奈
上級天使パリティーズ:阿部丈二
中級天使フロディ:植田慎一郎
上級天使ケルビム:井上尚子
少女(こころ):吉田空
見習い天使(演奏):春日真菜(チェロ) 池田夕里恵(コントラバス) 小野華那子(アルパ)


大きな悲しみや苦悩に直面して現実世界から逃げ出した人間の魂が迷い込んで来るインナーワールド。ある日、そこに、かわいい少女がやって来た。その子は、記憶を失い、自分が誰なのかも忘れていた。

女神アニータと天使たちは、少女が大切に想っていたシンデレラの絵本を手がかりに、少女に何が起こったか、その記憶を解きほぐし、ふたたび彼女が現実の世界で生きることが出来るように導いて行く。


劇中劇の「シンデレラ」(のアレンジの仕方)が、おもしろい。

演奏の見習い天使たちを別にすれば、キャストは、5人。

少女=こころがシンデレラを、女神アニータは魔法使い=こころのお母さんを、上級天使パリティーズは王子とこころの担任の先生を、中級天使フロディがシンデレラの義姉とこころの従兄を、上級天使ケルビムが継母とこころのおばを。

5人の出演者が、インナーワールド、「シンデレラ」のお話、少女(名前は、こころ)が生きている現実世界、それぞれの登場人物を演じ分けるところに、キャストの魅力と演劇の醍醐味がたっぷり。


吉田空ちゃんは、髪形(おでこを半分出してのポニーテール)が似合っていて、白ハイソックスもかわいかった。シンデレラの服が魔法でドレスに変わる場面は、吉田空ちゃんがくるくる回りながら両肩の留めてある箇所を外して下げると、一瞬でドレスになった。歌舞伎の引き抜きみたいに後見や黒衣が何かしたり、共演者が手伝ったりもなく、自分でやっていた。



ところで。吉田空ちゃんといえば、「マリー・アントワネット 」のDVDは、Aバージョンの出演者に吉田空ちゃん、っていう情報を、少し前に検索していて見つけたのだが、それでよき? 当面、帝劇へ行く予定はないので、山野楽器での販売がはじまったら買おうかな、と思っているのだけれど・・・