世界の終わりに君を乞う。(博品館劇場)


エムキチビートproduce 音劇vol.2「世界の終わりに君を乞う。」

脚本・演出:元吉庸泰
音楽:桑原まこ


とりあえず、12月1日(土)初日の13時開演と、12月2日(日)14時開演のステージを見た。

エムキチビートは、おととしの夏に、やはり黒沢ともよちゃんが出演した舞台を3ステージ見て、それ以来。
(あのときは「ピーターパン」だったが、今回は「銀河鉄道の夜」と「鏡の国のアリス」)

「音劇」は、おとげき、と発音していた(場内アナウンス)。要するに音楽劇、というかミュージカルです。

黒沢ともよちゃんのミュージカル出演を見るのは、「グレイ・ガーデンズ」以来かな。(サウンドホライズンというのもあったけど、あれは生で見てはいないし)


博品館劇場のA列を撤去し、張り出し舞台。B列が最前列になっていた。

ステージ上手奥の少し高い位置で、3人のミュージシャンが生演奏。

電車事故の犠牲者たちのドラマ。登場人物たちは「銀河鉄道の夜」と「鏡の国のアリス」のふたつの異世界を行き来し、「現実」と「夢(ファンタジー)」とが交錯する。ヒロインが、「銀河鉄道」と「鏡の国」というふたつの異世界とを往還することで、虚実が明らかになり、生死が反転する仕掛けは、なかなかスリリング。

とくに、私は、「銀河鉄道の夜」の使い方が上手いと思った。

事故の残酷さに重く胸を衝かれるとともに、(福知山線脱線事故を)こんなふうにフィクションのなかに昇華しようとした試みには、演劇の可能性の奥深さを見た思い。


ところで。「世界の終わりに君を乞う。」の歌唱指導は、このひとですって。
https://ameblo.jp/mizunolika/entry-12416245866.html