ドリーム・ドリーム・ドリーム season8〜私たちのプレゼント〜 (厚木市文化会館 小ホール)

平成30年度厚木シアタープロジェクト あつぎ舞台アカデミー公演

「ドリーム・ドリーム・ドリーム season8 〜私たちのプレゼント〜」

総指揮・演出:横内謙介
ダンス振付:ラッキィ池田 彩木エリ
歌唱指導:上野まり子
演出:串間保彦 田中信也 釘本光 高石紗和子
アシスタント:鹿島涼 菊地歩 山川大貴 砂田桃子 伊藤桃


厚木市文化会館 小ホールで、二日間計2ステージ上演されたうちの一日目、8月25日(土)の舞台を見た。18:00開演。

この回の終演は、20:02ぐらいだった。


[出演]

あつぎ舞台アカデミー(小学4年生〜中学2年生):

濱本遥有 内田詠里子 普久原愛美 三橋遥輝 森野円馨 土屋結 喜代門倖 石津史織 伊豆莉乃 浅倉そら 二俣くるみ 前川佳音 吉田帆花 秋山心海 杉田丸樹 大塚碧 辰巳凛 溝口輝莉 普久原龍喜 田口真帆 川名ひかり 宝地戸理華 名切侑志 佐藤珠子 谷津太都 乙部ほの花

※他に、アシスタントとしてクレジットされている扉座の俳優2名が、一部シーンに助演、声の出演。


今回出演のアカデミー生は、26名。男子7名、女子19名。

学年の内訳は、中学2年生5人、中学1年生8人、小学6年生8人、小学5年生4人、小学4年生1人。


メンバーから5人が緞帳前に登場しての前説からスタート。

例によって、短編のお芝居やコントふうの寸劇などがオムニバスに上演され、その前後や間にメンバー全員によるダンスあり、うたもあり、という構成。終盤は、恒例の「パパママ」や一言ダッシュ、テーマ曲「キズナの翼」からカーテンコールへ。
卒業生(中2)は5人で、そのあいさつもある。

今年のドリーム×3は、サブタイトルが「私たちのプレゼント」で、上演された演目の多くが、それをテーマにしていたようだ。


短編のお芝居には、いずれも脚本提供として、劇作家や演劇関係者の名前がクレジットされていて、下記のようである。

「明日はツチノコ」高石紗和子
「お願いタイムマシン」釘本光
「小津の魔法使い」倉橋麻生
スーパー戦隊プレゼンター」永妻優一
「パパとママが私のパパとママになった理由」高石紗和子

毎年、何人かのメンバーが自分の両親(や祖父母)の馴れ初めを演じている「パパママ」こと「パパとママが私のパパとママになった理由(わけ)」も、脚本提供となっていた。
脚本のひとは演出としてもクレジットされているので、演じるメンバーと稽古場で創って行くという感じなのでしょうか。


今回の、season8のいちばんの特長は、「私たちのプレゼント」と題して、メンバー全員が短い時間ながら主役になる演目が設けられていたこと。

26名のメンバーの名前がそれぞれタイトルになっている24の寸劇、あるいはパフォーマンスが、part1からpart4までの4つのコーナーに分けて演じられた。

自身の夢や、趣味、家族やペット、部活、友だち、あつぎ舞台アカデミーのことなど、メンバーにとって身近なネタが多いのだが、メルヘンのパロディや歴史上の人物を取り上げたりも。

見せ方がバラエティに富んでいて、趣向も様々、演じ手の人柄を窺わせるパフォーマンスがあったりと、なかなかおもしろい。構成の工夫も感じられた。

ひとりで演る子もいれば、相手役がいたり、何人ものメンバーの共演を得て演じたりと、そのあたりも十人十色。なかには、ふたりでダブル主演になっていたものも。
だから26人なのに、24編。

寝てばかりいる飼い猫に目覚まし時計をプレゼント、がおもしろかったな。(もちろん、猫にとっては迷惑)


スーパー戦隊プレゼンター」は、ドリーム×3ではおなじみの戦隊もの。欲しいものをプレゼントしてくれるのではなく、問題解決のきっかけになるものをプレゼントするところに、このカンパニーの戦隊シリーズらしい捻りがある。

レッドのライバルのブラックを登場させて、困っている子を助けるだけでなく、戦隊ヒロイン側のエピソードも盛り込んでいた。


毎度のことではあるが、あつぎ舞台アカデミーは、全員によるダンス(群舞)がすばらしい。溌剌として、見ている側も、心がおどる。