綿国星 あるいは「大相撲殺人事件」
小森健太朗「大相撲殺人事件」(文春文庫、750円税別)
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167753283
を少し前に読んだのだったが、
この連作のなかに「綿国星(めんこくせい)」という四股名の力士が出て来るが、綿国星って、それ、「綿の国星」をもじったのだよね。
たとえば、対戦相手が14人続けて殺害されて、14連続不戦勝で、千秋楽に横綱と全勝対決って、あり得ないだろう奇抜な発想がとにかく可笑しい。
それだけ関取が殺されたら、現実には途中で場所が中止になりそう。しかも小説では主犯も関取だから、もう、壊滅状態でしょ?
千代楽部屋の千代楽親方の娘で女子高生の崎守聡子が、なかなかよいキャラ。
で、今年になって、続編の「小相撲殺人事件」、さらに「中相撲殺人事件」が出ているのね。
「小相撲」は電子書籍だけみたいだが、
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/1692052200000000000H
「中相撲殺人事件」は、南雲堂からで、今月の新刊(1700円税別)。トンデモ相撲ミステリー。