マグカル・パフォーミングアーツ・アカデミー公演2017「バイトショウ -国際篇!-」(神奈川県立青少年センター ホール)


マグカル・パフォーミングアーツ・アカデミー公演2017

「バイトショウ 国際篇!」

作・演出:横内謙介
音楽監督・作曲:深沢桂子
振付:ラッキィ池田 彩木エリ
演出補:鈴木里沙
台本協力:飯田こうこ 釘本光

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f531313/p897286.html

神奈川県立青少年センター ホールで、全6ステージ上演されたうちの、8月16日(土)13:00開演のステージを見た。

この16日は、17:00からは、AiiA 2.5 Theater Tokyoで観劇だったので、往復とも湘南新宿ライングリーン車利用。車中で、シウマイ弁当を食べたり。


昨夏は、整理券が出るとは知らなくて、いささか戸惑ったが、今年はちゃんと整理券をもらって開場を待った。

昨年同様に、客席はステージ上の回り舞台の上に設置され(場面転換では、適宜、客席が回る)、回り舞台周辺のステージ上と、本来の客席がパフォーマンスエリアとして使われる。

昨年の「バイトショウ-YOKOHAMA青春篇-」のときは、客席が載った盆が回る度に、けっこう身体に違和感があって、三半規管を刺激されるような感じをおぼえたのだったが、今年は、客席が回っても、とくに嫌な感じがしなかったのはなぜだろう。

昨夏に観客としてたった1ステージ経験しただけで慣れたとも思えないから、メンテナンスが行き届いて、動きがよくなったのだろうか?(そういえば、今年は、客席が回るので気分が悪くなるかも知れません、みたいな注意書きもなかったのでは?)

観客の入場は、昨年と同じで、舞台の下手ソデからステージ上へ。終演後のお帰りも、昨年と同じく、ステージから客席へ降りて客席通路を通ってロビーへ出た。


今回は、「前説」をした女性が妙に芸達者でおもしろかったが、あのひとは、何者なの?青少年センターのひと?マグカル・パフォーミングアーツ・アカデミーのメンバーではないのだよね?


チラシには、出演者として29名が載っていたが、じっさいの出演者は25名に減っていた。

喜代門紋さんが出ていなかったのが、残念。
なにしろ、私のような全くの一般客が、あつぎ舞台アカデミーの卒業生の出演舞台を見られる機会といえば、これ以外には滅多にないのだから・・・。公演が9月だと(昨年は8月だった)、学校との兼ね合いもあるのかな?

また、今回は「国際篇!」と題して、ベトナムからの留学生に参加を呼びかけたが、最終的に、ベトナム人留学生キャストは、女性1名だけになったとのこと。

出演者のなかに占める割合が高いのは、今年も、あつぎ舞台アカデミーの卒業生と、扉座の若手団員・研究生。


アルバイトをしながらプロの俳優やダンサーを目指す若者たちの群像劇で、ダンスチームを組んでいるアイ、ユミ、カズエの3人のストーリーがいわば主筋で、そこに、劇団や養成所でのありがちなエピソードや、バイトとの両立の悩み、恋愛など悲喜こもごもがオムニバスに挿入されるミュージカル。

昨年上演された「YOKOHAMA青春篇」とはいくつかエピソードの入れ替えがあり、アイがバイトをすることになる工事現場でも今回は人物設定がちがっていたり、ガテン系男子とベトナム人留学生との恋模様がえがかれたりもする。

新たなエピソードとしては、姉妹の幽霊が出る事故物件の話や、ラップの新曲が印象に残る。

舞台全般としては、今年のほうがおもしろかったかも。

「YOKOHAMA青春篇」にもあったけど、チョコレートボックスっていう劇団のエピソードがおもしろいよね。(劇団名はキャラメルのパロディ?) どぶさらいで月収10万円で、役者としての収入がゼロなら、職業は役者じゃなくてどぶさらい・・・


アイ、ユミ、カズエの3人のなかでは、とくに、ユミ役のひとが上手いと思ったが、それもそのはずで、柴田瑠歌さんは、昨春の試演会でユミ役を演っていたのだね。いまは、音大生らしい。

http://magcul.net/focus/magculacademy/

昨年公演で主役(アイ)だった加藤萌朝さんは、今回は、ガテン系バイト先でのアイの先輩で、プロボクサーを目指す女性役。宛て書きされたような役でもあり、今回も存在感はピカイチ。

三谷あかねさんて、かわいいひとだね。(中学生に見えちゃう) あつぎ舞台アカデミーで加藤萌朝さんの1学年下だったから、今年は、高校3年になるのかな。


上演時間は、約2時間。
所見のステージの客席には、ミュージカル好きで知られる神奈川県知事が来場していて、カーテンコールに続いて、知事のあいさつや、出演者たちやベトナム留学生キャストとのフォトセッションが行われた。


「バイトショウ -国際篇!-」出演者

石田圭佑、上原匡貴、小川蓮、小笠原彩、甲斐杏奈、加藤萌朝、上原里奈、北村由海、柴田瑠歌、島原久典、清水凱、白金翔太、高橋栞音、高川莉奈、津田彩花、鳥居和真、永井楓花、中原翼、中山珠里、広田彩峰、ズオンティ・マイ、三浦修平、三谷あかね、陸奥なつ芽、横田詩織

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今回の公演前に掲出された、演出家、主演キャストのインタビュー記事。

http://magcul.net/focus/biteshow/