「THE BEST OF MUSICAL CONCERT」ポピュラーミュージカル編(よみうり大手町ホール)


11月30日(水)は、よみうり大手町ホールでの、

THE BEST OF MUSICAL CONCERT ポピュラーミュージカル編

へ出かけた。

午後3時開演の回で、上演時間は、1時間35分と表示されていた。じっさいの終演は、4時52分だった。

公演プログラム(日程後半のグランドミュージカル編と共通)は、1200円で販売していたが、見本を立ち読みしたら、曲目が載っていなかったので買わなかった。会場の貼り紙には、演奏曲(セットリスト)は、終演後に配付するとあったので・・・・ちゃんともらって来た。

よみうり大手町ホールのある読売新聞本社の建物のなかには、さすがに新聞社だけあって、見学らしい小学生の団体がいたりもした。

はじめて入ったよみうり大手町ホール。ここは、場所柄、講演会などでの使用を見込んだホールのようで、日経ホールなどと同じように前の座席の背には収納式のテーブルが付いていて、必要に応じて引き出して、メモを取るのに使ったり出来るようだ。ただし、今回はコンサートなので、使用しないようにとアナウンスされていた。

(4列目からだったか段差が付いてはいても)前のお客さんの頭が被って意外と舞台が見づらいのは、座席に対してステージの位置が低いからかな。もう少し舞台面を高くすればいいのに、と思ったが、演劇専用のホールではないので、仕方ないか・・・。コンサートだとまだいいが、ここで演劇を見るときは、席位置にはこだわったほうがよさそうだ。


さて、ステージは、劇団四季で主役やそれに準ずる役を演じて来た4人(鈴木壮麻、保坂知寿福井晶一、木村花代)によるコンサート。

うたわれた曲も、劇団四季が上演しているミュージカルの主要ナンバー+レ・ミゼの曲という構成で、舞台そのままの歌詞。

ステージ後方で、6人のミュージシャンが生演奏。


全部ではなかったものの、ほとんどのナンバーが、じっさいにミュージカルの舞台でその役を演じた俳優によってうたわれたので、コンサートとはいえ、本物の味わいである。トークも、元四季同窓会っぽい雰囲気で進行して、じつに楽しいコンサートだった。

「私はイエスが分からない」(保坂)では、青山劇場や日生劇場で見た「ジーザス」を思い出したし、「愛せぬならば」(鈴木)では、赤坂ミュージカル劇場での観劇に思いを致し、スキンブルシャンクス(鈴木)や「メモリー」(保坂)を聴けば、西新宿時代の「キャッツ」の記憶がよみがえる(←といってもさすがにもうよく憶えていないが)など、懐かしさに心が満たされる。

「二人の世界」でも、とにかく、懐かしさがこみ上げて来た。(保坂ピコ&木村マコの組み合わせの舞台は、私は見たことなかったけれど)

福井バルジャンと鈴木ジャベールの「対決」「星よ」「彼を帰して」は、聴きごたえたっぷりな迫力。

芥川ファントムを見る機会がなかった私は、「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」(鈴木)や「ザ・ポイント・オブ・ノーリターン」(鈴木&木村)を聴けたのが、うれしかった。今回のコンサートでいちばん楽しみにしていたから。

また、「ヘロデ王の歌」(鈴木)を聴いて、「ジーザス」の舞台でじっさいにやって欲しい、と思ったりも。


曲間のトークによれば、劇団四季時代にいちばん多く演じた役は、それぞれ、スキンブルシャンクス(鈴木壮麻)、ドナ(保坂知寿)、マンカストラップ(福井晶一)、ジェリーロラム=グリドルボーン(木村花代)、なのですって。
保坂さんは、四季時代の終盤は、ひたすら「マンマ・ミーア!」に出演していた印象でしたものね。

鈴木壮麻さんが「美女と野獣」の初演を前に、(当初、共に開幕キャストに予定されていた)山口祐一郎さんとふたりで、野獣の特殊メイクのパーツを造りに米国へ行ったときの話が、おもしろかったな。