浮草ぐらしの莫連娘


昨日、また、1回分チケットを買ったので、「放浪記」はあと4回見られることになった。楽しみだ。

後から買い足したチケットは、いわゆる「戻り」なので、当初は関係者、出演者用に配券されていた座席なのでしょう。日によっては最前列や、2列も戻っていましたね。私が買った席は、いずれも6列ですが(シアタークリエは、6列から段差がつくので、3〜5列よりは6列を買いたくなる)、先日は、同じ列に有名俳優さんが座っていた。

10月に4回見て、『「放浪記」新旧比較』では触れなかった細かいセリフの削除や、いい替え、登場しなくなった人物のセリフをだれがしゃべっているかなども把握出来たと思うので、11月は、ゆったりと舞台を堪能したいところ。通路側の席のときは、休憩ごとに出入りして、いろいろ飲み食いしよう。

セリフのカットといえば、森光子さん時代の三木のり平潤色版の舞台を見てから、菊田一夫作の初演戯曲を読むと、潤色でセリフのどこをカットしたのかが分かるだけでなく、そのカットされたセリフのなかに、舞台「放浪記」を理解する上で貴重な情報がたくさんあって、なるほどと納得したり、目からうろこが落ちたり。


北はサガレン 南はジャバよ 浮草ぐらしのバクレン娘 赤い夕陽の シベリアに 好きな主さん 探して渡りゃ 広い荒野に 種まきしてござる あら、エッサッサァ

「放浪記」の第二幕、カフェー寿楽の場は、このうたではじまるが、サガレンは、サハリン(樺太)のことで、ジャバは、ジャワ島(インドネシア)のことだけれど・・・・はじめて、舞台「放浪記」を見たときは、(いや、何回か見ても)「北はサガレン」の意味が分からなかった。というか、最初はよく聴き取れなくて、「北はサ」を「板わさ」のことかな?と思ったり、「ジャバ」を「ガバ?」って何?とか。(笑)