アニー (新国立劇場中劇場)


5月14日(木)は、新国立劇場 中劇場で、

ミュージカル「アニー」

を観劇。午後2時開演。

(サンディDAYだったことは、すでに少し書いた。→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20150515/p2)

公演プログラム、2000円。CD、2000円。

プログラムの、子役の素顔というページでは、アニー役のふたりの装いが、色ちがいのお揃いになっている。プログラム撮影用に、ふたりで、お揃いのをコーディネートしたのかな。かわいい服だね。

また、プログラムには、2016年度公演の応募用紙が付いていて、「アニー」は来年の上演もすで決まっている。


「アニー」は、30年目の今年から、会場を、新国立劇場 中劇場に移しての上演。

オーケストラピット使用で、1階客席は、6列が最前列。これは、たとえば、中劇場で、オーケストラ入りのバレエを上演するときと同じ仕様。

客席通路を使った演出は、カーテンコールでの子役たちの登場に、9列と10列の間にある通路を使う(左右のソデ側扉からふた手に分かれて子役たちが出て来て、この通路ですれちがって、それぞれ反対側の端から本舞台に出る)のと、同じカーテンコールで、アニーが客席後方から登場するとき。

ジョエル・ビショッフ演出の「アニー」は、青山劇場での観劇時にも、24分割の迫りを使いこなしていた訳ではなかったので、N.Y.C.のナンバーの場面をはじめとして、劇場が替わったことの影響は、とくに感じなかった。
新国立劇場中劇場は、ロビーも広いし、駅からすぐだし、もし雨が降っても劇場まで傘をささなくて済むし、オペラシティビルへ行けば、食事処に喫茶店ロッテリアも本屋もあるから、こっちのほうが利便性がよいかも。


ダブルキャストの子役はスマイル組で、アニー役は、黒川桃花。

黒川桃花さんの出演する舞台を見るのは・・・「二十四の瞳」以来だったと思う。

黒川桃花さんのアニーは、うたの高音部がとてもきれいに出ていて、声に清涼感があったし、セリフも明瞭だった。それと、表情がかわいいのが、何より。かわいいだけでなく、表情の切り替え方にもメリハリがあって、魅力的なヒロインになっていた。どちらかというと、ボブのかつらのほうが、似合って見えた。

(余談だが、「桃」の花は邪気を払うといわれ、その花言葉は、「チャーミング」「私はあなたのとりこ」「天下無敵」だそうだから、なんとも、ぴったり)

「アニー」は、4年ぶりに見たが、前は、最初のシーンからアニーは白ソックスだったのが、今回は、最初は黒いのをはいていた。ウォーバックス邸にやって来て、舞台上手の、衝立の後ろでの生着替えのときには、すでに白ソックスにはき替え済みだった。

スマイル組の孤児たちは、ブリギッタとか、ジェーン・エアとか、ジャッキーとか、石井ふく子演出作品や歌舞伎によく出ていた子とか、見れば誰と分かる子が揃っていて、私のような子役に不案内な観客でも、ストレスなく楽しめる顔ぶれである。