トリナオシ特別編 他


14日放送のフジテレビ

チャンネルΣ・トリナオシ特別編

過去ログのこれ(→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20150214/p2)ですが、年末の放送とは打って変わった編集、内容でしたね。ナレーションもしかり。2014年12月31日に放送したものです、というテロップが出てはいたけれど、実質的には全く別ものといえるほどで、まさに、放送し直し。
今回の特別編では、お笑いタレントがVTRを見ながらコメントするという構成をやめていた。

左團次丈、男女蔵丈それぞれのインタビューをはじめとして、年末の放送では使われていなかった映像もたくさんあったし、逆に年末の放送にあった(これはどうなの?と思うような)部分がカットされてもいた。年末の「トリナオシ」は、1時間の放送枠のなかの3分の1ぐらいだったのが、この特別編ではその3倍ぐらいの長さがあったとはいえ、今回のと較べると、年末のあれはあまりにひどかった。

それにしても、歌舞伎ファンの視聴者は、同じ素材からこれほど異なる番組が生まれて、じっさいに放送されたのを目の当たりにした訳で、創り手の意図でいくらでも印象を操作し得るテレビというメディアの実態を、期せずして体験したことになる。

日曜日の午後にやっている「ザ・ノンフィクション」で、今年の新春浅草歌舞伎に出演の若手花形たちを取り上げたときも、編集の仕方やナレーションについて、坂東巳之助丈がそのブログで事実とちがうと異議を唱えていたが、これもフジテレビの番組だ。