竜宮、暁のきみ


7月24日(木)に、新宿K's cinema(http://www.ks-cinema.com/)で、

映画「竜宮、暁のきみ」(脚本・監督:青木克齊)

http://ryugu-akatsuki.jp/

を見た。

本編94分。

パンフレットは、500円で販売(未購入)。

モーニングショーということで、1日1回、午前10時30分〜の上映。期間中は、「竜宮、暁のきみ」presents 讃岐お土産キャンペーン!というのをやっていて、入場の際に、日替わりで何かしらお土産がもらえるとのことで、この日も、袋に入れて配付していた。午前中からの上映にしては、思ったより、お客さんは入っていた。

海で遊んでいて、溺れた自分を助けようとした友人が死に、自分だけ助かった主人公・浦浜太郎(石田法嗣)は、自責とやりきれなさを抱えながら無為の日々を過ごしていたが、そんな彼の前に、ある日、乙武みずき(谷内里早)と名乗る不思議な少女が現れる。

みずきは、太郎が助けたいじめられっ子の少年・雄太(丸山歩夢)の姉だったことが分かるが、みずきの身には刻々と死が迫っていた。みずきの正体は、ずっと病院のベッドの上で眠り続けている少女だったのです。

という、浦島伝説をモチーフにした映画。

浦島太郎は龍宮から帰って玉手箱を開けると、じじいになってしまうが、この映画では、いちどは海の底に沈んで死にかけた太郎が、死にゆく少女との魂の交流に導かれて、地上での新しい一歩を踏み出すまでがファンタジックな味付けでえがかれる。

映画のなかで適宜挿入される、人形浄瑠璃〜讃岐源之丞保存会協力、吉田文司(文楽協会)監修、声は主演のふたり〜による「浦島太郎」の物語が、なかなか効果的である。

上映後は、間をおかずにトークショーになって、この日のゲストは、青木克齊 監督。スクリーン前の壇上に、聞き手のひとと、椅子に座っての進行。

人形浄瑠璃のシーンのかしらはもともとあるものを使っているが、人形浄瑠璃には「浦島太郎」はないので、衣裳はこのためにつくった。亀は、人形浄瑠璃の既成の演目には出て来ない動物で、この映画で使われた亀は、監督がヤフオクで見つけたのを、5700円で買ったものだといっていた。

ヒロインの弟役の丸山歩夢くんは、いまは中学生になっているが、「竜宮、暁のきみ」の撮影は、2年前。丸山歩夢くんは、山田洋次監督の映画「東京家族」に出演していて、青木克齊監督は「東京家族」の助監督をしていた。その縁で、丸山歩夢くんをキャスティングした、というような話もあった。


2014劇場版予告




竜宮、暁のきみ
http://ryugu-akatsuki.jp/

中川琴音さんという主人公の妹の中学生役の女の子(撮影時は中学3年生)が、なんかよい感じで、出演シーンは見どころのひとつ。