SHOW-COMPANY「This is My Song」(スペース・ゼロ)

3月30日(日)に、全労済ホール/スペース・ゼロで、

全労済文化フェスティバル2014参加作品
SHOW-COMPANYオリジナルミュージカル

「This is My Song」

(原作・音楽:えーぱん、プロデュース・演出:阪上めいこ、脚本:えーぱん&めいこ、振付:井ノ上あずさ 山本光政 清水愛 他)

を観劇。

上演時間は、休憩を差し引くと、正味で2時間25分ぐらいだった。


SHOW-COMPANYの上演記録を見ると、「This is My Song」は、1999年にシアター・ドラマシティで上演され、その後、2003年に再演、2004年には、たかいし市民ミュージカル劇団アプラで上演されている。つまり、今回は約10年ぶりの上演ということのようである。

今回の上演にあたっての増補の有無や、どの程度のブラッシュアップが行なわれたのかは分からないけれど、このミュージカルは、よく出来ていておもしろい。大阪弁と南の島という組み合わせも、なかなかいい。
これまでに見た「NEXT DOOR (駄菓子屋エンジェル)」「天使の休日」「セレンディップの贈り物」と較べても、「This is My Song」のほうがいい作品だと思った。

今回の出演者にはうたえる子が揃っていて、それらの子たちそれぞれにソロナンバーがあるというマッチングのよさが光っていたし、短いソロをうたう子役たちもしっかりしていた。いくつもの心に響くナンバーがあって、聴きごたえのあるミュージカルだった。
なかでも、「はじめてできた日」が、とってもいいうた。


アレアレア島という南の島が舞台とあって、黒っぽいメイクなどするのだが、じっさいに見てみると、意外と気にならなかった。島が以前に津波の被害に遭ったという設定は、もとからあったものなのか、それとも、今回の上演に際しての加筆なのでしょうか?

「光の子ども」というのは、劇中での役割が、「天使の休日」の天使たちや「NEXT DOOR」のいのち銀行の営業マンと似たポジションで、SHOW-COMPANYのミュージカルのひとつの類型が読み取れる。

その光の子どもたちには、コメディリリーフ的なおもしろさがあって、ブルーベリーとストロベリーを中心にした掛け合いが楽しい。七色(7人)という設定のはずが、6人でやっていた(ので、降板したという子はここにキャスティングされていたのかな?)。


リックを演じた松本麻稀さんを、私ははじめて見たのだけど、うたが上手で、それに何より男の子の役にはまっていてかわいいので、びっくり。男の子だといわれたら、そのまま信じてしまうかも。それと、塚田匠くんに似てるんだ(リックが登場したときは、あ、塚田匠くんにそっくり、とか思ってしまった)。

木村ひかるちゃんは、おいしいポジションで演じていて、とても目を惹いたし、上手い子だね。SHOW-COMPANYの公演ではおなじみの漫才をやってくれるのかな、と期待した場面があったけど・・・すぐに演歌になっちゃった(あのまま漫才を見てみたかったな)。 第2幕の最初だったか、ダンスシーンのターンをダブルで回っていたのも印象的。




この「This is My Song」は、今夏(8月9日)には大阪公演を行うとのことで、その出演者の募集がはじまっていますが、SHOW-COMPANYは、同じ作品でも、公演ごとに、キャストにひとを得るか否かで舞台のおもしろさにはけっこう差が出る傾向があると思っているので、注目したいところです。

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