れんアカデミー公演「Majoel(マージョエル)」(座・高円寺2)


8月31日(土)に、座・高円寺2で、

ミュージカル「Majoel(マージョエル)」(作・演出・作詞・作曲:比佐廉)

を見た。

過去ログのこの舞台。(→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20130706/p2)


午後5時開演。5分遅れではじまって、終わったのが、6時43分ぐらい。

カーテンコールの時間を差し引くと、「マージョエル」は、正味で90分といったところか。

座・高円寺2は、250席ぐらいの劇場だけれど、満席だった。


入場の際に、チラシ類とともに配役表が配付された。

販売していたパンフレットが、500円(表紙込みでカラー12ページ)。

子どもミュージカルスクール れんアカデミー(http://ren-aka.jp/)の第1回公演で、出演の「れんアカキッズ」は、14人。4歳〜高校生とのことで、このうち男の子はひとり。(この公演のための募集もしていたから、全員がもともとのれんアカデミー生なのかどうかは、不詳) 高校生の子は、大人組のほうに配役されていた。

講師陣をはじめ、東京スウィカの公演に出演していた俳優や、特別ゲストの有名女優さんなど大人の共演者たちが脇を固めて、音楽は少人数だが予告通りに(ステージ上のセットのなかで)生演奏。


小学生の女の子4人組(ほのか、なな、きこ、まなみ)が、魔女が棲むという森へ出かけることからはじまる夏の日の冒険譚。
その日、森の奥では王女様のコロネーション(戴冠式)が行なわれることになっていた。姉たちの後を追って森へ迷い込んだ幼いゆーりは、さびしい王女・エルと出会い、ティアラ&マントと、自分の大きなリボンを交換するが、それがもとで王女様にまちがえられてしまう。一方、森に入った4人組も、途中でえりと名乗る女の子(じつはエル)と知り合い友達になる。えりは魔女の森のことに詳しくて、4人の女の子たちは、コロネーションの行われる場所を目指して、三人の魔女が待つ関門を、えりのアドバイスで次々にクリアして行くが・・・。
教え子たちの行方を探す春子先生にも、子どもの頃に森に入った過去があったのだが、そのときの記憶は消されていた。
さて、戴冠式は無事に行われるのか。春子先生と森の住人たちの間に、かつて何があったのか。・・・というお話。


伏線がいくつも散りばめてあって、最後にはちゃんと辻褄が合って謎解きにもなるという脚本は、とても上手く創ってあると思った。ただ、欲をいえば、ミュージカルとしては、もっとおもしろく出来る余地がありそう。

「いっぽいっぽ」というナンバーが、すばらしい。この1曲だけでも、見に行った甲斐があったというもの。劇中、何度か繰り返して使われるが、何度聴いても、もっと聴きたくなるうたである。この曲は、最初のうたい出しが特徴的な入り方をするが、そこがまた、いい。


子どもキャストでは、エル様がよかったな。エル様が登場してのソロナンバーで、あ、ここからストーリーが動くのだな、と思わせるものがあったし、自覚的なのかそうでないのかは分からないが、演技することのポイントを掴んで、花が咲きかけているような印象を受けた。

きこ役の子に、おもしろい個性というか味があって、目を惹かれた。

次の公演も、また見たい。