新春浅草歌舞伎の子役


新春浅草歌舞伎(1月2日〜26日、浅草公会堂)に出演の子役は、以下のとおり。


[第1部]

「極付 幡随長兵衛」

長兵衛倅長松: 阿部壮真・河城英之介 (交互出演)


[第2部]

「彦山権現誓助剱 毛谷村」

一味斎孫弥三松: 國分隆登・増田怜雄 (交互出演)


歌舞伎十八番の内「勧進帳

太刀持音若: 市川福太郎

 (別エントリーのとおり、秋山悠介くんが市川福太郎を名乗っての部屋子披露)




第2部は、「毛谷村」「寿初春 口上」「勧進帳」。幕間込みで、上演時間は約3時間。

「毛谷村」は、一味斎後室お幸の入り込みがないのはいつも通りともいえるが、子役の弥三松が戻って来る花道の出もカットされていて、弥三松はすでに寝ている状態。

いままで私が見たことのある毛谷村六助とはけっこうちがっている。試合で勝ちを譲った後、微塵弾正に額を打たれるという件りがないので、六助の眉間にキズはなし。後半の、六助が敷石をふんごむのもじっさいには石を踏み抜いていなかったし、最後の幕切れで、六助に抱かれてひざの上に立った弥三松が椿の枝を手にして極まるところが、今回の「毛谷村」では、椿の枝も六助が持っていて(※注)、弥三松は手ぶらで臼の上に立っていた。
[注記] ※六助は椿の枝のほうを背に挿し、紅梅の枝を右手に持っている。

(筋書のインタビューに少し触れられているから、今回の片岡愛之助丈の毛谷村六助は、我當丈のやり方で演っているということなのかな…)