ウォーキング・スタッフ プロデュース「LOVE GUN」(赤坂レッドシアター)


6月16日(水)に、赤坂RED/THEATERで、

ウォーキング・スタッフ プロデュース「LOVE GUN」
 作・演出:和田憲明、共同脚本:山本了(同居人)

を観劇。
過去ログのこの↓公演。
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20100429/p4

6/16は、昼・夜公演あって、昼の公演を見たかったのだけれど、チケットの発売日にまちがえて夜のチケットを買ってしまったので、7時開演のステージを見ることになった次第。これまでずい分いろんな公演のチケットを買ったが、昼・夜や日にちをまちがえたというのは、はじめて。こういうまちがいは、パソコンでのチケット取りならでは、のことかも。
とはいえ、この日は雨だったのが、午後からは上がったので傘を使わずに出かけることが出来、銀行であれこれ用足しも済んだので、夜の観劇になったのも悪くはなかった。


上演時間は、約2時間で、休憩なし。

プログラムは、二つ折りのものがチラシ類とともに配付(座席置きされていた)。配役はもちろん載っていたが、キャストの写真はなく、帰り際にチラシを取って、確認。

座席は、C列が最前列になっていた。ので、私の座席は、実質的に4列目であった。客席は、若い女性客が中心。…だれのファンが多かったのだろう?

「ウォーキング・スタッフ」というのは、現在はプロデュース公演を行なっているが、それ以前の劇団時代も合わせると、けっこう長い活動歴があるようだ。私は、特に、作者やカンパニーについての予備知識もなく、今回、はじめて見た。


配役は下記のようで、50音順に書かれてあった。

浅井警部補 朝倉伸二
内田巡査 北村栄基
根本巡査 鯨井康介
亀井佐和子 小林愛
迫田巡査長 鈴木省吾
亀井巡査部長 俵木藤汰(ラッパ屋)
笠木 森山栄治(*pnish*)
草刈巡査 山入端佳美
丸山刑事 由地慶伍

亀井空也 市川礼武
亀井豊葉 尾羽未沙希


舞台は交番。職務には真面目だがストーカー癖のある巡査、妻の精神的病に悩む巡査部長、婦警と不倫する巡査長、新人巡査はある事件の巻き添えで父を殺された過去を持ち、刑事としてその事件に関わった警部補はいまでは交番勤務に転じてハコ長として彼の上職にある。

そんな交番勤務のおまわりさんたちそれぞれが抱えている「問題」がえがかれて行く交番の裏側的な展開は、どこかのんびりした時間の流れのなかにあるが、かつて新人巡査の父を撃ったとされる男が姿を現したことで過去の事件の隠し事が明らかになると、ドラマは撃つか撃たれるかのクライマックスへと加速する。その緩急のメリハリと、先が読めない終盤の運びには惹き込まれた。

警官にとって職務の際に携帯している拳銃は日常的な装備だが、それを撃つとなると、ほとんどあり得ないほどの非日常である。そんな「銃」という存在の日常と非日常という二面性を、「交番」という警察の部署では市民にいちばん近い日常的な場所で起こる非日常的な発砲事件を通してえがいたのが、面白く、また、印象的。

ただ、終盤に到るまでが、やや退屈なのと、じっさいの交番と較べてどこまでリアルなのかが私には分からず、いささかのもどかしさもあり。


子役は、豊葉(尾羽未沙希)が姉で、空也(市川礼武)が弟。ふたりが小学校からの帰りのときに被っていた、赤紫みたいなシブい色の帽子(学童帽)が、かわいかったな。あと、豊葉ちゃんのボーダーのハイソックスとか。

カーテンコールでは、子役は上手のいちばん端にいたので、席位置の関係でよく見えず。

このふたりの子役は、EXPG(http://expg.jp/)東京校の生徒、とのこと。
 →http://expg.jp/newsall/whatsnew_tokyo201005love_gun.php

下記によれば、尾羽未沙希(おばみさき)ちゃん 11歳、市川礼武(いちかわらいむ)くん 10歳。
http://expg.jp/news__headline.php
http://expg.jp/pdf/headline_16.pdf

(昨秋の、同じウォーキング・スタッフの舞台「コルトガバメンツ」の子役4人も、EXPG東京校からの出演だった)