晩秋(明治座) 千穐楽


11月27日(金)に、明治座

「晩秋」(マキノノゾミ 作・演出)

を見た。この日、千秋楽。

11月公演「晩秋」は、初日(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20091104/p1)、23日(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20091126/p1)に次いで、3度目の観劇。


すでに書いたように(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20091128/p2)、NHKのテレビ収録が入っていて、1階席は、中央後方に2台、上手、下手の後方に1台ずつカメラがあった。

※放送は、2010年1月22日(金)の「劇場への招待」(NHK教育)
 →
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20091224/p3



出演の子役は、11月23日と同じ4人(つまり、初日とは別組のほう)。


第一幕最後の「幻想の将校クラブ」の場。森光子さんが「センチメンタル・ジャーニー」をうたうのだが、この場の面白さは、むしろ「ワキ」にあるのだと、やっと千秋楽に気づいた。

(先般書いた)森さんといっしょに迫り上がって来る両優も重要だが、後ろで演奏している(じっさいはしていないだろうけど)6人のジャズバンドも、けっこう重要。坂東三津右衛門さんがベースを弾いていたり、山梨光國さんや角間進さんがトランペットか何か吹いていたよね。もっとよく見ればよかった。…ここは、ぼ〜と森光子さんを見ているのではなくて、周りに目を配るべきだったのに。というか、初日を見たときは、私は、後ろにバンドがいたことに気づいていなかった(!)。


第二幕「診療所・診察室」の場で、和田音緒ちゃんと住川京香ちゃんがあやとりするところを見ようと思っていたのに、つい忘れて、武男のほうを見てしまった…。サト子がお手玉をやめて、三千代と何回かあやとりをするのだが、どういうふうにとっているか、憶えて帰ろうという思惑だったのに、失敗。(ま、それを見取ったからといって、どうなる訳でもないけど(笑))

それはともかく、この「晩秋」(昭和編)の子役、女の子はどちらの役も、髪の長い子と短い子でダブルキャストになっていて、ちょっと不思議。


森光子さんが、第三幕での「全部自分が蒔いた種なんだもの」のセリフを「まいたマメの数」とかいっていたが、初日にも「マメ」といっていて、こうなるともう、ギャグでわざといっているのかも知れないぞ。

「晩秋」での米倉斉加年さんを見ると、「放浪記」ではずい分と若作りしているのだなぁ、と改めて思わずにいられない。


千秋楽とあって、カーテンコールには、初日組の子役たちも登場して、楽組の子の外側に並んだ。つまり、

上手の端から内側へ、武男(初日)、春彦(初日)、武男(楽)、春彦(楽)。下手の端から内側へ、サト子(初日)、三千代(初日)、サト子(楽)、三千代(楽)。

初日組の子たちも舞台衣裳での登場だったが、メイクはしていなかったので、楽組の同じ役の子の、メイクしている顔との見較べが興味深かった。なお、初日組の春彦と武男は、衣裳だったが、それぞれベストとセーターは着ていなかった。

子役のサト子は、住川京香ちゃんと伊藤桃香ちゃんとでは、衣裳のスカートがちがっていて(!)、住川京香ちゃんが紫色のなのに、伊藤桃香ちゃんはグレーでプリーツが入っているスカートだった。


カーテンコールでは、坂東三津五郎さんのあいさつと、八千草薫さん、森光子さんへ三津五郎さんから花束の贈呈(花束は出演者でもある長女さんが用意していた)。三津五郎さんへは、中田喜子さんから花束が贈られた。そのあと、八千草薫さん、森光子さんの順にあいさつがあって、…了。

(12時開演で)カーテンコールが終わったのは、午後4時7分ぐらい。

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