フェスティバル/トーキョー09春「転校生」(3月29日)
3月29日(日)に、東京芸術劇場 中ホールで、
を見た。
26日(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20090328/p1)
27日(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20090330/p4)
に見て、今回3度目の「転校生」。
3月26日〜29日にかけては、バレエやミュージカルも含めていろんな公演が集中していたが、結局、「転校生」中心の観劇になった。
29日は、浜田山での観劇後、新宿経由で池袋へ。
午後6時開演で、この日が楽日。
会場に着くと、当日券も売り切れたようで、完売の表示が出ていた。
開演前から鳴っていたあの「時報」は、途中で飛び降りる生徒のセリフに、ケータイで時報を聞いたりしている、というのがあるから、それと関連づけた演出なのか。この生徒が飛び降りるのも、唐突なように見えてそうではなく、直前には入試のときに屋上に上がったという話があり、またその前には、発表のためのレポートで、飛び降り自殺した中国の中学生のことを取り上げて会話する生徒たちのシーンがあり、それらの延長上に、飛び降りるという行為が設定されていると分かる。
うどん食いてーの安部っていう子が、いっしょにうどんを食いに行った菅井って子から、いつの間にか「うどん」と呼ばれている流れが、すんごい面白くて、最高!
それにしても、14、5年前にワークショップから創った「転校生」という作品が、(そのままではなく、多少いじってはあるにしても)会話の内容など、旧さを感じないことは意外だった。
また、94年に見た記憶よりずっと面白くて、アクティブな舞台になっていたことに、おどろくとともに、94年の観劇時には、平田オリザ演出の舞台をはじめて見るめずらしさから、目の前で展開する状況だけしか見ていなかったことにも気づかされた。
千秋楽とあって、演出家も舞台に上がり、他日よりカーテンコールがいちど多かった。
だけどさ、72歳のおばあさん「転校生」がありなら、転校生役が小学生というやり方もありだよね。たとえば、転校生が10歳の女の子でランドセルを背負って出て来るバージョンの「転校生」を見てみたい、と思った。